「“色”ってどんな音がするの?」に応えるシンセサイザーアプリ

ROY-G-BIV

世界は色で満ちている。少し目をやれば、自分の周りにあるデスクのシルバーカラー、着ているスカートの赤色、話している相手の顔の肌色、メガネの縁の黒など、あなたの周りの環境はさまざまな色であふれている。

物体の“色”を音に変換するアプリ

ふと、こんな疑問をもったことはないだろうか。「色って、どんな音がするのだろう」。そんな遊び心をもったあなたには、「ROY G BIV」というシンセサイザーアプリはいかがだろう。指でスワイプするだけで、ユーザーの周りにあるものの“色”を、音に変換してしまうアプリなのだ。

このアプリはスマートフォンのカメラを使うが、それは写真を撮影するためではない。使い方はこうだ。

まず、音に変換したい対象をカメラフレームで捉える。例えば、カットされたピザでもいいし、あなた自身の顔でも何でもよい。すると、アプリが対象の物体を検知し、その対象の中でもっとも顕著な“色”が抽出され、1オクターブ分のキーボードが画面に出現する。ユーザーは8つの鍵盤を自由に押して、その“色”独自の音を鳴らして楽しめるという流れ。

違う物体を対象に選べば、再現される音も変わる。ユーザーがカメラフレームを動かすごとに、それに従って抽出される音もどんどん変化していく。「世界は音であふれているんだな」という錯覚に陥りそうである。

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キックドラムなどを加えてアレンジも

音を鳴らすキーボードの下には4つのオプションボタンがあり、キックドラム、スネア、ハイハット、犬の吠え声の中から選んで、アレンジを加えることも可能だ。

色で表現されているものの中にあるわずかな差異が、音の波形や振動、アタックの強さ、音の減退時間を少しずつ変化させる。

色合い、彩度、色の明るさによって変化がつけられる、不思議な音楽づくり。“音声という聴覚”と、“見るものという視覚”の境界をあいまいにする体験は、未知の感覚かもしれない。

子どもの情操教育としてだけでなく、色に関心がある人、アートな感覚を大切にしたい人はぜひ体感してみては。アプリはiOS、Android両方に対応、0.99ドルというお手軽価格だ。

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Techable

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