宇宙でも酸素を生み出す?!世界初の人工光合成素材「Silk Leaf」

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人類がもつ、宇宙への憧憬。これまでに世界各国で宇宙開発が進められ、日本でも惑星探査機はやぶさの奇跡の帰還で注目を集めた。有人による宇宙調査もおこなわれているが、そんな宇宙探索で大きな障害になるのが、宇宙空間には人間が生きるために必須である酸素がない点。

もしかすると、ロンドンにあるRoyal College of Art(RCA)の学生Julian Melchiorri氏が研究している「Silk Leaf」の技術が活路を開いてくれるかもしれない。RCAが開催したInnovation Design Engineering courseキャンペーンの一環として、Tufts University silk labと協力して進められているプロジェクトだ。

水と光で、本物の植物と同じように“光合成”

「Silk Leaf」はシルクの繊維を抽出した素材でできており、シルクプロテイン物質の内部には、本物の植物から抽出した葉緑体が入れ込まれている。この葉緑体は水と光に反応し、酸素を発生する。ちょうど、生きている本物の植物の葉が光を受けて光合成をおこなうのと同じような働きをしてくれるのである。

宇宙開発のさらなる躍進に貢献する可能性も

世界初となる人工の光合成素材の開発によって、水と人工光さえあれば、酸素を得ることができるようになり、宇宙開発のため働く宇宙飛行士や調査員たちが、より遠方への遠征ができるようになるかもしれない。

また、ビルなどの建物に「Silk Leaf」を導入することで、ビル自身で酸素を生産することができるようになる。既存の都市開発計画の概念を大きく変えることも考えられる。

宇宙開発をはじめ、人類に大きな可能性を提示してくれる夢のある「Silk Leaf」の技術。実用化が待たれる。

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