バーチャルリアリティの世界に新風!“物体の感触”を再現する外骨格型グローブ
今や“バーチャルリアリティ”はSFの世界のものではなく、現実の身近なテクノロジーになりつつある。「バーチャルな世界を見るだけでなく、感じる」という体験は、初期のものだと、コントローラーが振動することで再現されることが多かった。
物体に触れたときの“抵抗感”を再現
現在では、ウェアラブルデバイスが活況を見せているが、「Dexmo」もその1つ。単なる振動によるものではない、“触覚”を表現する外骨格グローブだ。装着者の指に、物体を触ったときに感じる“抵抗感”を感知させるという。例えば、バーチャルの物体を画面内で触れたときに、“その物体を触った”感触をグローブを通じて体感できるのだ。
独自のブレーキシステムを採用
この「Dexmo」には独特のブレーキシステムが導入されている。非動作状態のときは、装着者は指を自由に動かすことができるが、スイッチが入ると、それぞれのブレーキ機構が作動し、ユーザーの指が上、または下に動くのを妨げ、それによって“固い物体に触れている”ような状態を再現する。
例えば、ユーザーがバーチャルのボールをつかんだ場合、ブレーキが作動して、ある特定の地点で指が動かないようにし、これによって“手の中に球体がある”という感覚を体感できるというわけだ。
バーチャルな世界に新たな手法を
画面内のアクションに呼応するフォースフィードバックの技術は、適切なプログラミングをおこなうことで実現でき、ほぼ即座に指令の変換が実行されるという。この技術は、ゲームなどでバーチャルのキャラクターの腕を動かしたり、手を使ったアクションをするなど、これまで以上にリアルなバーチャルリアリティの世界を生み出していくことだろう。
現在、資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを開催中で、うまく進めば、2015年5月に提供を開始する予定だ。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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