大ヒットスタート『ヘラクレス』ブレット・ラトナー監督インタビュー「彼は初代スーパーヒーロー」
ギリシャ神話に登場する半神・ヘラクレスを主人公にした映画『ヘラクレス』。先週末、全国633館で3D、2Dともに上映され、週末からの累計興行収入は1億3,880万円を記録、週末の興行ランキングでは洋画として初登場No.1の大ヒットスタートとなりました。
本作の主演は世界最大のプロレス団体WWEで8度の王者に君臨した“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソン。監督は『ラッシュ・アワー』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』など数々のヒット作を生み出し、マドンナなどビッグスターのミュージックビデオを手掛けてきたブレット・ラトナー。先日、“日本のヘラクレス”として突撃した人気YouTuber恭一郎さんに、気さくに接してくれた超ナイスガイです! ガジェット通信では、ブレット・ラトナー監督にインタビューを敢行。映画の見所やこだわりなど、お話を伺ってきました。
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―まず『ヘラクレス』という物語を描くきっかけを教えていただけますか?
ブレット・ラトナー:小さい頃からヒーロー物や壮大なストーリーが好きで、こうした作品を撮るのが夢だったんだ。ある時『スーパーマン』を映画化したいなと思い色々と調べていたら、『スーパーマン』の作者は「ヘラクレス」の物語に影響を受けている事が分かったんだ。だから、ヘラクレスは初代のスーパーヒーローなんだよね。
―強くて優しくて男らしいヘラクレスというキャラクターがドウェイン・ジョンソンにピッタリで、彼無しでは実現しなかった作品だなあと感じました。
ブレット・ラトナー:実は最初は彼から僕にアプローチをくれたんだ。「僕はヘラクレスを演じる為にこの世に生まれてきた」と言ってくれたんだけど、本当にその通りだと思った。
―壮大なセット、大迫力のCGなど、非常に多くの時間が費やされている作品だと思いますが、監督が一番時間をかけたのはどの要素ですか?
ブレット・ラトナー:それぞれの登場人物たちの性格などの設定を考える事に一番時間を使ったよ。ヘラクレスと仲間達は行動を共にしていて、それぞれに違う個性を持たせたかった。だから、武器や戦い方も全て異なる様にしたんだ。ヘラクレスの性格はドウェイン・ジョンソン自身の性格を参考にしている。この役を彼以外の俳優が演じたら、ただカッコイイだけのキャラクターになっていたと思う。でもドウェイン・ジョンソンは、自分以外のキャストが輝く時間を許しているんだ。本当に素晴らしいね。
―ドウェイン・ジョンソンとヘラクレスのキャラクターについて話し合う事もあったのでしょうか?
ブレット・ラトナー:彼とはたくさん話をしたけど、2人の共通認識にあったのは「闘いのシーンが一番重要なのでは無い」という所かな。この映画で観客に一番伝えたいのは、ヘラクレスがどういう人生を送り、何があって今の生き方を選んでいるのかという事なんだ。
―監督の作品には、どんなシリアス内容でも必ず笑えたり、感動出来るシーンが含まれていますよね。本作もアクションがメインの物語かと思いきや“人の生き方”が描かれていて、楽しめました。
ブレット・ラトナー:私は自分の事を面白い人間だと思っているし、ユーモアや笑いが大好きなんだ。私がこれまで作ってきた映画は全て、コメディに偏ったり、ヒーロー物に偏ったりという事は無くて、コメディでも考えさせられたり、ヒーロー物でも笑えたりと、2つの要素を持っている。そのバランスを取るのはすごく難しいけど、そのギリギリを狙うのが好きなんだ。『ヘラクレス』もとにかく壮大なストーリーで大迫力のアクションなのだけど、笑えたり泣けたりするシーンもある。スーパーマン、アイアンマン、バットマン……、ヒーローが好きな人は必ず劇場に行って欲しい。大きなスクリーンでこそ楽しめる作品だよ。
―今日はどうもありがとうございました!
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