【フライトサービス向上に】乗客の“現在の気分”に応じて、色が変化するブランケット
海外に出るときには、飛行機を利用することが多いだろうが、長時間のフライトがどうも好きになれないという人もいるかもしれない。乗客により快適なフライト体験を提供しようと、イギリスの航空会社British Airwaysが取り組んでいる試みのひとつが、「Happiness Blanket」である。
脳波を測定するハイテクなブランケット
搭乗中に身体を冷やさないためにもブランケットは必需品だが、このブランケットに最新の技術を導入したのだという。神経センサーが搭載されたブランケットで、乗客の現在の気分の状態を知らせてくれる。
ユーザーはまず、脳波を検知するセンサーが内蔵されたヘッドセットを頭に装着し、これが脳の活動状態の変動を測定する。測定情報はBluetoothを通じてブランケットに送られ、脳波の状態に応じてブランケットの色が変化し、乗客の気分を視覚化してくれるのだ。
気分に応じて色が変化
ブランケットにはファイバーオプティックスが編みこまれていて、乗客の気分がリラックス状態に近づくと、色が赤から青に変化する。
この特殊なブランケットは、ロンドン~ニューヨークを結ぶBritish Airways Dreamlinerにおいて、乗客ボランティアの協力を受けて、テスト運用が実施されているという。食事をしているとき、映画を観ているとき、眠りに落ちているとき……。さまざまな状況に応じて、乗客のリラックス状態の変化が視覚化されて示される。
的確なサービスの提供へ
これまでよりはるかにわかりやすく、乗務員たちは相手にとって的確なタイミングでサービスを提供できるようになり、会社としてはサービスの質全体の向上、顧客満足度の向上へとつなげたい意向だ。他社サービスとの差別化にも寄与することだろう。
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