全23作品を一挙に上映! ヌーヴェルヴァーグ好きなら見逃せない『没後30年フランソワ・トリュフォー映画祭』
『大人は判ってくれない』『アメリカの夜』……今も色褪せない名作を送り出したフランソワ・トリュフォー(1932-1984)。ヌーヴェルヴァーグの巨匠として映画界に多大な影響を与えたのは言うまでもありません。そんなトリュフォーの没後30年を迎えて、1958年に公開された短編『あこがれ』から1983年の『日曜日が待ち遠しい!』まで、全23作品を一挙に上映する映画祭が2014年10月11日から31日まで角川シネマ有楽町で開催されます。
批評家アンドレ・バザンに師事し、雑誌『カイエ・デュ・シネマ』で舌鋒鋭い批評を展開していたトリュフォー。J=P・レオー扮する少年アントワーヌ・ドワネルを瑞々しく追った『大人は判ってくれない』の映像美や、『突然炎のごとく』の開放的な女性像、そして女を愛する男を描いた作品たちは、今なお新鮮なエッセンスに満ちています。そんな作品がまとめて見れてしまうなんて……ヌーヴェルヴァーグ好きならばチェックしなければならないでしょう。
また、劇場ロビーでは野口久光さんが描いたポスターを展示。2014年9月に刊行された山田宏一氏・蓮實重彥氏による『トリュフォー最後のインタビュー』(平凡社)などの関連書籍、代表3作のBlu-ray発売など、グッズ・アイテムも揃っています。さらにはプランタン銀座などでは映画祭と連動したキャンペーンを実施しています。
前売りチケットは1回券が1400円、2回券が2600円、通しが15000円(いずれも税込)。「できるだけ多くの作品を観たい!」という人はこちらを押さえておきたいところ。フランス映画好きに限らず、シネフィルならばとにかく一度は映画館で観ておくべきなのではないでしょうか。
ちなみに、筆者はとにかく女性の脚線美が好きという男・ベルトランの生態を活写した『恋愛日記』(1977年)と、女性受刑者役のベルナデット・ラフォンが犯罪心理を研究する社会学者を振り回す『私のように美しい娘』は絶対に観たいと考えております。
没後30年 フランソワ・トリュフォー映画祭 公式サイト
http://mermaidfilms.co.jp/truffaut30/ [リンク]
『Facebook』ページ
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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