直線もフリーハンドもお任せ!iPadで自由自在に線画が描けるAdobeの超軽量スタイラス

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以前は、デザイナーたちの仕事には紙とペンが必須だった。テクノロジー化が進んだ現代では、「iPadが自分のノート代わり」という人もいるだろう。そんな時代にピッタリ合ったツールがAdobeからローンチされている。タブレット向けのスタイラスと定規のセットになっていて、専用のアプリと連動して動作する。

液圧成形したアルミニウムの本体部分と、三角形のペン先をもつスタイラスは「Ink」と呼ばれるツールで、とにかく軽い。ペンの端部分は白いプラスチックでできていて、充電レセプタが内蔵されている。本体には半透明のプラスチック部分があり、さまざまなカラーのLEDから選んで、自分の好きな色にカスタマイズできるようになっているのも楽しい。

スタイラスにはAdonitのPixelpointテクノロジーが用いられていて、固いプラスチックでできたペン先には圧力感知センサーを搭載。これがペン先にかかる圧力の差を検知し、描かれる線の微妙な違いを再現しているのだ。

スタイラスは持ち運び用ケースに入れておくことができ、このケースは充電器の役割も果たす。ケースはmicroUSBケーブルで接続して充電し、充電中はLEDライトが点灯して知らせてくれる。

また、スタイラスの他に同梱されている定規は「Slide」というもの。直線や円、平行線などを正確に描きたいときに用いる。「Slide」にある丸型のボタンは、設定を変更するときに押せばよい。ルーラーには3つのマグネットが内蔵されていて、このマグネットによって、iPadのどこに定規が配置されているのかを検知するという。

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このツールには、「Line」と「Sketch」というアプリが用意されている。「Line」は、直線や曲線、雲形などの線を正確に描いたり、製図するときに役立つ。「Sketch」の方はフリーハンドで描くためのもので、ペン先をブラシタイプなどに変更したり、消しゴムツールとして使ったりもできる。

アプリを通じて、オンラインプラットフォームBehanceで作品を公開し、他メンバーとシェアしたり、フィードバックを得たりすることも可能だ。アプリは無料で利用できる。このスタイラスと定規のセットは、今のところアメリカ国内のみで利用でき、価格は199.99ドル。ただし、他国への展開も検討中とのこと。デザイナーやアーティスト、建築家たちにとって、紙とペンで手書きで描くような自然な描き心地が再現され、かつこれまで以上に正確に快適に、iPadに線や絵が描けるようになるメリットは大きいはずだ。

Adobe Ink & Slide

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Techable

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