割礼でエイズ広がりを防ぐのは有望 割礼でリスクの高い行動が増えることはなし、アフリカで検証(Medエッジ)
今回は『Medエッジ』からご寄稿いただきました。
割礼でエイズ広がりを防ぐのは有望 割礼でリスクの高い行動が増えることはなし、アフリカで検証(Medエッジ)
※HIVの感染者の多寡を国別で色分けしている。
医療と健康の情報サイト「Medエッジ(メドエッジ)」では、最新の研究報告に基づく最新情報を連日お届けしています。ここではその一部をご紹介します。
『Medエッジ(メドエッジ)』
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HIVの広がりが問題となっている。とりわけ問題の大きいアフリカでは、予防につながる方法として「割礼」が広がっている。積極的に男性性器の包皮の一部を医学的に切る方法が取られて、自発的医学的男性割礼と言われる。WHO(世界保健機関)をはじめ、国際的なエイズ対策の一環として推進しているものだ。
HIVの感染が減るので、性行動を活発にしたりして、かえって感染が広がる恐れも存在していたが、検証の結果、懸念はなさそうだと分かった。
米国イリノイ大学などの研究グループが2014年7月、HIV関係の国際誌であるエイズ&ビヘイビア誌で発表した。
コンドームの使用は割礼した方が増える
研究グループはケニアで新たにVMMCを受けた人と受けていない人、それぞれ約1500人を対象に2年間調べた。
行動を比較したところ、HIVの感染につながるような危険な行動はいずれのグループでも減った。VMMCを受けた人ではHIVリスクが高いという認識が激減したほか、18?24歳の人々で性的活動が増加したにもかかわらずである。
前回の性交時にコンドームを使用したと報告した人の割合は両群とも増えており、VMMC群の方が大きく増加していた。
割礼後に危険な行動が増えていたわけではなく、割礼をさらに増やしても問題はないと見られた。
文献情報
Westercamp N et al.Risk Compensation Following Male Circumcision: Results from a Two-Year Prospective Cohort Study of Recently Circumcised and Uncircumcised Men in Nyanza Province, Kenya.AIDS Behav.2014 Jul 22. [Epub ahead of print].
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25047688
(この記事・情報は、Medエッジ(メドエッジ)から提供されています。元の記事はこちら)
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