[Interview] 夏フェスの感動セットリストをもう一度!『LiveFans(ライブファンズ)』
だんだんと涼しくなって夏が遠ざかって行く今日このごろ。今年の夏は沢山の音楽フェスティバルやコンサートが開催され、例年以上に盛り上がった。
そんな中、ライブの曲順である『セットリスト』を中心にアーティストの最新情報を公開し、人気を集めているサイトがあるのをご存知だろうか?
音楽ライブ情報サービス「LiveFans(ライブファンズ)」を運営する、株式会社 音技の杜マネージャー、阿部和生(あべかずお)氏に話を聞いた。
■『セットリスト』を中心にライブレポート
Q、音楽ライブ情報サービス「LiveFans(ライブファンズ)」とはどのようなサービスですか?
「LiveFansは、一言で言えばアーティストのライブ情報を取りまとめる情報共有サービス。サービスの中心となっているのは『セットリスト』で、ライブの曲順のことです。
セットリストのほかに、アーティストやライブの情報、ライブレポート、特集、ニュースなども提供しています。セットリストは楽曲ごとに『iTunes』『Amazon』のリンク、加えて今後のライブ情報にはチケット購入へのリンクなど、総合的な販促誘導へ繋げる事ができます。
WEBサイトの他には、iPhoneとAndroidのアプリを展開しており、まるでライブ会場にいるような音の響きを再現するパイオニア社の『音場エフェクト』を搭載しています。
LiveFansならではのセットリスト情報を使えば、スマホ内の楽曲をセットリスト通りにワンクリックで並べ替え、思い出のライブも行けなかったライブも、曲順そのまま、ライブ会場そのままの雰囲気で再現できます。」
■『セットリストをまとめるサイトがなかった』
Q、そもそも、どのような経緯でこのサービスを始める事になったのでしょうか?御社の設立のきっかけと、このサービスに発展した経歴と共に教えてください。
「当社は、株式会社エイムの子会社です。エイムは開発会社で、主にカーナビの組み込み開発などを行っています。また、PCにCDを入れると曲名などが表示される『CDDB』という認識技術とデータベースを日本で初めて手掛けた会社でもあります。
ある時エイムでカーナビ向けのCDを出さないかというオフォーがありまして、それであればコンテンツやサービスを扱う子会社を作ろうと『株式会社 音技の杜 (おとぎのもり)』を2007年に設立しました。
そして2011年にLiveFansのサービスを始めました。始めたきっかけは、セットリストをまとめるサイトがなかったことです。ライブは『誰がどこでやったか』だけではなくて『誰がどこで“どんな曲を”やったか』がすごく大事だと思っています。
個人がブログやSNSに書いていたりはしたのですが、特定のアーティストについてしか書いていなかったりと、音楽好きがまとめてみる場所がありませんでした。セットリストへのニーズはこれからどんどん増えると思いましたし、まとめるサイトがあれば、アーティストにとっても良いだろうと思い立ち上げました。」
Q、このアプリを開発中、苦労した点はありますか?
「どの様な機能を提供すれば音楽を楽しむことができるのか?どの様なインターフェイスにすれば使いやすくなるのか?という点を突き詰めるのに苦労しています。ユーザーからのフィードバックは大歓迎です。」
■ ライブに行けなかった人も楽しめるサービス
Q、夏の音楽フェスティバルや、コンサートの多い時期が過ぎようとしていますが、ユーザーにはどのようにこのサービスを使ってほしいですか?
「ライブに関する様々な情報が集約されていますので、ライブに行く前も、ライブに行った後も、気軽に情報をチェックして『次のライブには行きたい。』『ライブで聴いてみたい』という気持ちを喚起してもらえればうれしいです。
また、チケットが取れなかったり、会場やスケジュールの都合で思うようにライブに行けない人も多いと思います。ライブに行けなかった人にはセットリスト順で聴いて、楽しんで頂きたいです。」
Q、今後の、このサービスの展開予定を教えてください。
「直近では音場エフェクトに拍手歓声を追加して、ライブ再現をさらにリアルに近付けたいと思っています。
また、自分の好きなアーティストのチケット情報やセットリスト情報が受け取れる『タイムライン』という機能があるのですが、こちらを拡張してCDのリリース情報などもチェックできるようにする予定です。」
好きなアーティストのライブに行くことは、ファンとしていちばんの楽しみでもある。LiveFansのセットリストや最新情報は、より身近にアーテイストの活動を感じさせてくれる、新しいツールになりそうだ。
LiveFans (ウェブサイト)
(Writer: Saera Jin)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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