日本のイルカ漁を批判した映画『ザ・コーヴ』が日本中で上映中止 その理由に迫る! 明大「そもそも上映予定は無かった」
日本のイルカの追い込み漁を批判したドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』が日本各地で上映中止となった。立教大学、明治大学で上映が中止され更には、東京の『シネマート六本木』と大阪の『シネマート心斎橋』には抗議が殺到したことから上映が中止になった。
この上映中止についてイルカ保護活動家リック・オバリー氏が和歌山大にて講演を行い上演中止について強く批判した。この男性は同作にも出演している。各地で上映中止された『ザ・コーヴ』だが中止に至った最もな理由はなんなのだろうか。上映を予定していた明治大学に聞いてみることにした。
記者 明治大学にて上映予定だった『ザ・コーヴ』が上映中止になった経緯を知りたいのですが。
明治大学広報(以下、明治) その件ですが、実は上映予定はなかったんです。私たちとして一度も上映の許可をしていないというのが事実ですね。
記者 なるほど、ということが「上映予定だったのが中止」というのは誤りがありますね。
明治 そもそも施設を使うのにぎりぎりになって予定を入れてきたので貸せない状況だったんですよ。なので『ザ・コーヴ』に限らず上映出来ない状態でした。また学校の施設を貸して上映したとして、外部の方も来られるので授業の一環だと思われてもいけないと思いお断りしました。
と、明治大学広報はコメントしている。続いて立教大学広報側のコメントだ。
立教大学広報(以下、立教) 上映を中止にした理由は太地町と太地漁業の代理人弁護士から内容証明が届いたんです。肖像権等の侵害で法的な訴えを起こすというものでした。大学の顧問弁護士に相談したところ、法的な係争中にあると判断し大学では上映出来ないだろうということになりました。
記者 こういったことを『ザ・コーヴ』の制作者側ではなく上映側(立教大学)に言ってきたんですか。
立教 あ、そうなんです。学校側に言ってきました。
記者 逆に見たかったという声は無かったんですか?
立教 その段階では広報側にはありませんでしたね。メールで40名くらい申し込み下さった方に中止になった旨を連絡しましたが、特にリアクションはありませんでした。
と、立教大学側は太地漁業の代理人弁護士から届いた内容証明により上映を取りやめたとしている。また、『ニコニコ動画』では配給会社から動画が削除されず、未だに残っている。これは日本各地のどこでも見ることが出来ないのでネット媒体を使った宣伝活動とまで言われている。『ニコニコ動画』で「ザ・コーヴ」で検索すると「虐日映画『ザ・コーヴ』に表現の自由を認めてはならない!」といった上映中止を求める活動動画が多く出てくる。そんな『ザ・コーヴ』が『ニコニコ生放送』で先行上映ネット試写会を行う。先行強行突破とも言える無謀な行為に、どれだけの批判コメントが集まるのかはわからないが、かなり盛り上がることは間違いなさそうだ。
また開演後に西村博之氏がこの『ザ・コーヴ』について簡単に説明をする予定だ。観たことない人はこれを機会に観てみると良いだろう。生放送会場は下記URLとなっている。
第82回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞受賞作品『ザ・コーヴ』ニコ生先行ロードショー!!
2010/06/18(金) 開場:19:50 開演:20:00
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