テンテンコ、『ハブ-1グランプリ』で開眼! 活動新展開へーーOTOTOYレポ&独占インタヴュー
元BiSのテンテンコが8月7日(木)東京・新宿区の吉本興業本社にて開催された『ハブ-1グランプリ』でゲストに登場、憧れの人・ハブの芸人スピリットあふれる闘いに刺激を受け、新たな活動への意気込みを語った。OTOTOYではグランプリの模様をお伝えするとともに、番組終了後テンテンコに独占インタビューをおこなった。
「ハブ-1グランプリ」は孤高の天才ピン芸人・ハブが、おのれのギャグとタイツネタ同士をトーナメント方式で戦わせて「今月のハブのNo.1ネタ」を決める大会であり、よしもとが運営するニコニコサイト「よしよし動画」にて生放送されている。テンコのゲスト出演は、BiS解散ライヴでのフリー宣言を知った吉本興業が「ハブ-1グランプリ」のオファーをしたところ、なんとテンコはハブの芸を『あらびき団』で見ていたとのことで、相思相愛での出演となったようだ。
MCを務めるポテト少年団の菊地智義に呼びこまれ、テンコが登場。さらにテンコ見たさにアイドル好きのカナリア・ボン溝黒もゲスト出演。「想像した以上に小さい方ですね」とハブ。「吉本の宮川たま子ちゃんに似てる」と言われ戸惑うテンコ。似ているかどうかは検索結果で各々判断してほしい。
グランプリがスタートし、『ギャグ部門』『タイツ部門』それぞれのギャグを披露していくハブを嬉しそうに見守るテンコ。『オランウータン』のギャグが炸裂するとニコ動視聴者からの「テンコもオランウータンを見せろ」というリクエストに応えてあっさりオランウータン真似を披露するサービスぶり。
不気味な生物を表現しているかのような緑色のタイツに黄色い角をつけたハブの姿に「怖い!これはいったい…」と息をのむテンコ。その答えが「『うる星やつら』のラムちゃんの髪型」だったことで破顔一笑。この日ハブはアニメ好きなテンコ寄りのネタのチョイスをしていたようだ。続く深紅のタイツを使った『ピエロ』との対決で惜しくもラムちゃんは敗れたものの、「好きなアニメはパーマン」というテンコの意外なアニメ嗜好も聞くことができた。
ギャグ部門に戻り一発目『新幹線ゴリラ』に「今のはグッときました、私は!」と大喜びのテンコ。BiS時代のエピソードとして、メンバー同士のおっぱいチェックで「新幹線みたいなおっぱい」と指摘され、生意気なおっぱいだと言われたことを告白して男性陣を喜ばせた。
ギャグ部門第3試合『すし』vs『結婚式』の投票はなんと50対50のイーブン。急遽OTOTOY取材陣を含む現場の挙手で勝敗を決することに。結果はまたも接戦となったものの5対6で『結婚式』が勝利。と言っても見ていないとまったく伝わらないとは思うのだが、グランプリは粛々と進行する。
『ケツアゴ』のアゴ部分のヒワイな形状について「あれは“見せキンタマ”です」とアピールするハブに対し「あれは見せキンタマなんですね」とキンタマ発言を連発するテンコに慌てて止めに入る菊地。エクストリーム・アイドルらしさは微塵も失っていないテンコにひと安心だ。
先程激戦を展開したネタ『結婚式』がガムからうどんの寝食へと新展開を見せ、深まる謎にMC、ゲスト陣の討論も熱を帯びる。いったい何を言っているのかわからないと思うが、わからないままで読み進めてほしい。『新幹線ゴリラ』も掛川のトンネルにひっかかる進展開となり、意外にも圧勝。これによりギャグ部門は『おっぱい先生』vs『新幹線ゴリラ』で雌雄を決することとなった。
タイツ部門では『マレフィセント』と『ピエロ』の戦いを見て「ピエロならではの、笑わなければいけないという哀しさを感じました。良いですね!」と激賛するテンコ。「87.7%」という圧倒的な差で『ピエロ』が勝利をおさめた。「ピエロは何度も見ることで良さが伝わってくる」と思い入れの強さが感じられるコメント。ここで「じっくり見ましょう」とテンコが注目する『ケツアゴ』が再びステージへ。巨大化したケツアゴ部分の形状に「ああ! さっきより…」と感心しているようだ。「より動きが激しくなってましたね。じっくり見れました。見せキンタマ」と嬉しそうなテンコ。なんと「携帯の待ち受けにしたいですね」と予想外の願望を吐露して周囲を驚かせた。
3人がトークを繰り広げる間、すでに『ピエロ』のセッティングを済ませ精神集中しているハブ。「おもしれ~オレ、おもしれ~!」とテンションを上げて叫びだす。「まさに道化師、深いですね。迫ってくるものがありますね! 一回目ではわからない哀愁があります」と評論するテンコのコメントから、ハブ・ワールドの理解者ぶりが伝わってきた。
「どちらもビビッときたものが残りましたね」と決勝の対決『新幹線ゴリラ』vs『ピエロ』に興奮気味のテンコ。決勝に相応しい激闘が繰り広げられ、8月のチャンピオンに輝いたのは、死力を振り絞り「オレこの仕事やってて良かった、生きてて良かった!」と叫び73.1%の支持を獲得した『ピエロ』に決定!! 20連覇を達成したハブをたたえるオーディエンスたち。2時間にわたる激闘に幕が下された。
テンコは「今日は期待値をはるかに超えるものを見ることができて、興奮で眠れないんじゃないかと思います! また来たいです。是非呼んで下さい!」と興奮と感動を隠せない様子で大会を振り返った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
★テンテンコインタビュー★
ーーお疲れ様でした! テンコちゃんは元々ハブさんのファンだったんですよね。
テンコ : はい、高校生のときに『あらびき団』が好きで、なかでもハブさんがすごく好きだったので。憧れの人でした。BiSにいる間も、ツアーとか車移動が多かったので、「ああ、疲れた…」というときにハブさんの動画を見て乗り切っていたところもあったので、じつは(笑)。だから今回お話を頂いたときは本当にびっくりしました。「ハブさんてあの!?」って。
ーー実際に生で見たハブさんの芸はいかがでしたか?
テンコ : めっちゃ面白いですね。私が見てたのは高校生くらいのときなので、そのときからやっている芸をより極めて構築させていることに感動しました。
ーー今日の芸で一番印象的だったのは?
テンコ : 私の個人的な趣味としては『新幹線ゴリラ』ですね(笑)。でもやっぱりタイツ芸の凄さと謎のストーリー性で、最後に残った『ピエロ』(グランプリ獲得)はかなり強烈でした。
ーー「オレ面白い! 生きてて良かった!」という叫びが強烈でしたね。
テンコ : そう! あれを聞けて良かった! 私は今あれを聞きたかったです。「オレ面白い! 生きてて良かった!」って私も言いたいですもん(笑)。
ーーハブさんとは今後何かコラボが有りそうですか?
テンコ : そうですね、先程CDを頂いたんですけど、フォークテクノユニット(タランチュラ)をやっていて曲を作っているそうなので、すごく興味があります。
ーーテンコちゃん自身のアーティスト活動は今後どんなことを考えていますか?
テンコ : 今後はDJの技術を磨きつつ、やっぱり自分で歌いたいなとは思っているので、そこも進めて行きたいです。それと、自分が呼びたい人を呼んで企画をやりたいなと考えていて進めている最中ですね。今、超特急でやってるのでもしかしたら割と近いうちに実現するかもしれないです。なので可能であれば、ハブさんにも出てもらえたら良いな、なんて思ってます。もちろんタイツ芸もしてもらいたいですし、フォークテクノユニットもやってもらいたいですね。
ーー『ハブ-1グランプリ』にまた出演することもありそうですね。
テンコ : 呼んでくださるのであれば、是非。今日はめっちゃ面白かったですし、こういうことでもなんでも、私が面白いと思ったことは挑戦して行きたいですね。だからみんなもついてこれる人はついてきてほしいです。色んな活動をするけれども、それを一緒に楽しんでくれる人がずっとついてきてくれたら良いなと思っています、BiSが終わってから。あの、無理にはいいっス。
ーーん?(笑)。
テンコ : 無理にはいいんです(笑)、ついてこれる方だけで。もうたくさんの方たちにウケるみたいのは、もうどこか…なんていうんですかね、マイナスの意味ではなくて、どこかあきらめているというか、わかっているので。
ーー自分がやりたいことを妥協せずにやりたい?
テンコ : うんうん、そうです、はい。そこは曲げないようにしたいなと思います。だからついてきたい人は、ついてきて下さい、是非!(ニッコリ)。
取材・文 : 岡本貴之
写真 : ねるねるね〜るね西澤
『ラムちゃん』
『結婚式』
『ピエロ』(グランプリ獲得)
『ケツアゴ』とテンテンコ
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。