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「命の教育」が本当に必要なのは誰か

「命の教育」の真の対象者は子どもではない

「命の教育」が本当に必要なのは誰か

この度の長崎県佐世保市の高1の女子生徒による衝撃的な事件により、教育現場での「命の教育」が論議を呼んでいます。「命の教育」の更なる充実などが提言されていますが、私はこの問題を広い視野でとらえてみたいと思います。

それは、「命の教育」の対象者が本当は誰か、を再確認してみることです。「命の教育」とは「自分や他の命を大切にする教育」と考えられますが、そうするとその成果は、①自殺(自分の命を大切にしない指標)と、②殺人(他人の命を大切にしない指標)の数の少なさに表れるといえます。

まず①自殺についてですが、内閣府の自殺統計によると、平成25年の19歳以下の少年の自殺者は505人で、全体の自殺者27,318人のわずか1.8%です。次に②殺人については、警察庁の統計によると、平成24年の殺人検挙者899人のうち、19歳以下の少年は48人で、全体に占める割合はわずか5.3%です。

つまり統計を見る限り、「命の教育」の真の対象者(必要な者)は、子どもではなく、大人ということもできます。なぜなら、大人は「命」を大切にすることに自ら成功しているとは言えないからです。とすると、そういう大人が子どもに本当に「命の教育」ができるかどうかは、反面教師としては別にして、疑問といって良いでしょう。

「命の教育」は、人の全生涯にわたってなされるべき

ここで私が言いたいのは、「命の教育」というのは、何も小・中・高の学校現場でばかり取り上げられるものではなく、人の全生涯にわたってなされなければいけないということです。

その点で、8月4日の中央教育審議会の総会上、小杉文部大臣がその「幼児期からの心の教育の在り方について」の諮問の中で、「大人社会におけるモラルの低下」の問題を指摘したのは当然といえます。子どもの倫理観や価値観の形成に与える大人の影響力は、強調しすぎてすぎないことはありません。身近にいる親に始まり、引いては社会の大人全体が子どもの模範(「ロール・モデル」)となるべきですが、現状ではその大人たち自身が確かな倫理観を持っているとは言いがたい現状にあります。日々、児童虐待やDV・セクハラ・パワハラなど、他人の尊厳や存在を無視するような事件が報道されているのがそれを示しています。

そういう中で、「命の教育」の更なる充実の名目の下に、子どもにだけ一方的にさらに道徳を求めるのは、逆に子どもに、教科書で習ったことと現実の大人の行動との落差を強く実感させることになりえます。それは更に大人への不信感を募らせ、虚無的な価値観・人生観にもつながる危険性があります。

したがって、私は「命の教育」の重点は、子どもではなく大人に向くべきと考えます。具体的にどうすべきかは難しいところですが、これは大人全体が今後考えていかねばならない重要な課題であるといえるでしょう。

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