SoundCloudのコアな使い方とは? tomadの「音楽掘り方講座」がためになる
画像は資料「音楽の掘り方講座」より
日本のネットミュージックシーンを牽引してきたレーベル・Maltine Recordsを主催するtomadさんが、無料音楽クラウドサービス・SoundCloudでの、新しい未知なる音楽に出会う、いわゆる“音楽の掘り方”について解説した資料をWeb上で公開した。
これは、7月23日に新宿BE-WAVEにて開催された、新世代のサウンドユニット・HyperJuice主催のイベント「HYPE ME UP!」での、tomadさんによる「音楽の掘り方講座」での資料。
同イベントでは、HyperJuiceのharaさんのほか、ゲストDJとして参加していたDJ WILDPARTYさん、Gonbutoさん、shitarabaさんによる音楽の掘り方も紹介された。
Broadcast live streaming video on Ustream
幅広い音楽活動を行っているtomadさん
tomadさんは、2005年に弱冠16歳で高校の同級生と共にネットレーベル「Maltine Records」を立ち上げ、2006年頃よりラップトップを使ったDJ活動を開始。
「Maltine Records」は、これまでにtofubeatsさんや三毛猫ホームレス、ラブリーサマーちゃんさんや芳川よしのさんなど、数々の有名トラックメイカーやアーティストたちを輩出し、今や日本を代表するネットレーベルとして知られている。
そんなtomadさんによる「音楽の掘り方講座」では、SoundCloudの「メリット・デメリット」、「様々な使用方法」、「色んな音楽を紹介してくれるチェックするべきアカウント」など、SoundCloudそのものの性質や、新しい音楽との出会い方を教授している。
常に新しい音源が上がっているSoundCloud
注目すべき点は、SoundCloudのメリットとして、「安い」、「手軽」、「ナウい」の3点を挙げられていることだろう。
SoundCloudは、アップロード者が許可をしていれば無料で音源を手に入れることができる。また、インターネット環境とブラウザさえあれば簡単にアクセスすることができる手軽さ、そして、常に新しい音源が上がっていることが魅力であると語っている。
一方で、デメリットとして、誰でも簡単に音源をアップロードできることもあり、質の高い曲が少ないことや、あまりの楽曲の多さに掘るのに時間がかかってしまうことを挙げている。
【次のページ】チェックするべきアカウント
チェックするべきアカウント
ここからは、tomadさんによるSoundCloudの使い方を簡単にご紹介していく。
まずは、自分の気になるアーティストやレーベルのアカウントをフォローし、日々流れてくる最新の音源をチェック。tomadさんは、様々なアーティストやレーベルの音源を共有・紹介し、リスナーに大きな影響を与えている10人のインフルエンサーを、それぞれの特徴と共に10個紹介してくれている。
着眼点が新鮮なインフルエンサーとして、ディスコからネットナウい系、ネタ系まで幅広くカバーされているスケブリさん、辺境インターネット、ニッチ系の音源に長けたØƑƑ†Π∑ṂÔV∏†∆Î∏さん、アメリカのDJ Diploが手掛ける、若者を中心に影響力を持つレーベル・Mad Decentらを挙げている。
資料ではほかにも多数のインフルエンサーが紹介されている。
○スケブリさん
https://soundcloud.com/sskhybrid
○ØƑƑ†Π∑ṂÔV∏†∆Î∏さん
https://soundcloud.com/offthemountain
○Mad Decent
https://soundcloud.com/maddecent
とにかく経験で感を鍛える!
こうして出会った楽曲をいち早くライク(お気に入り登録)しているユーザーをチェックすることで、そこから新しいアーティストの曲を聴き、さらにその人のライクをチェックして…という繋がりで幅を広げていく掘り方もある。
tomadさんは、音楽を掘る時、この界隈には自分の好みの音楽がたくさんあるのではないか? と、都市を捜索する探偵のような気分で掘っていくところに、SoundCloudの楽しさがあると語っている。
とにかく経験で感を鍛え、数ある楽曲の中から素早く曲の善し悪しを判断し、自分の好みの音楽を見つけていくことが重要なようだ。ほかにも、楽曲の制作者にメッセージを送ってみるなど、様々なSoundCloudを使った活用方法が紹介されているので、気になる方は是非アーカイブや資料を見てはいかがだろうか。
ウェブサイト: http://kai-you.net
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。