ウル4! スマブラ! フロリダで行われる大規模ゲーム大会に日本のプレイヤーが多数参加!! プロゲーマーももち選手に直前インタビュー
2011年7月に『Evil Genius』とスポンサー契約を結んだプロゲーマーの“ももち”選手。カプコンの格闘ゲームを得意とし、闘劇やトパンガリーグなどで数多くの輝かしい実績を残している。戦国時代の忍者、伊賀忍術創始者百地丹波(ももちたんば)の子孫でもある。
所属する『Evil Genius』は世界最大級のプロゲーマーチームで、MonsterEnergy、BenQ、Razerと多くの企業がスポンサーとして名を連ねており、格闘ゲームだけでなく『StarCraft2』『League of Legends』など、さまざまなゲームのトッププレイヤーが在籍している。先日シンガポールで行われた大会SEAMでも『ウルトラストリートファイター4』部門で優勝しており、6月26日~28日にカルフォルニア オーランドで行われる大会CEOでの活躍が期待されている。
今回はそんなももち選手に様々な質問をぶつけ、“プロゲーマーの素顔”に迫っていきたいと思う。
――先ずはSEAM2014優勝おめでとうございます。参加するにあたり自信はありましたか?
ももち選手(以下ももち): 大会直前に自分の中で一つステップアップできた部分があったので、自信というよりはどうなるだろうという期待がありました
――優勝した時のお気持ちはいかがでしたか?
ももち: シングルトーナメントの優勝が久しぶりだったので嬉しかったです。気づいたら思わずガッツポーズしてました(笑)
――全試合ケンで行く予定だったのでしょうか? 参加メンバー次第ではジュリなど他のキャラを選択することもありえましたか?
ももち: ケン以外の選択肢もありましたが、最近はケンを重点的に練習していたので今回に関してはできるだけケンでいこうというのはありました
――新キャラクターへの攻略完成度はいかがですか?
ももち: どのキャラも対戦経験はまだまだ少ないです。特にエレナ、ヒューゴーとはほとんど対戦経験がないですね。最近出たディカープリも対戦経験は少ないですが、少し自分で使ってみたので多少は理解できてる部分もあります
――短期戦と長期戦(七試合先取、十試合先取など)どちらが好みですか? ご自身で得意不得意などありますか?
ももち: 勝ち負けを決める意味では十試合先取が一番好きですね。得意不得意は自分の中では特にないですが二試合先取、三試合先取などの短期戦の方が勝率は良いかもしれません
――短期戦の方が勝率が良いと感じているのは少し意外ですね。それは結果を見るとという感じですか?それとも対応力や戦術の幅といった意味でしょうか
ももち: 結果で見るとですかね。長期戦はこの前のトパンガリーグでやっとそこそこ結果が出たぐらいな印象です(それまでがコーディーというのもありますが)。やり込みの意味でも上位陣に比べると劣っている自覚があるので、当時は短期戦でだましだましやってた感はありますねぇ。あとは、なんだかんだ闘劇だったりの一発勝負の方がずっとやってきてたので長期戦には最近やっと慣れてきました(笑)。
――CEOで注目、警戒してる選手は?
ももち: インフィルトレーション選手。いろいろなキャラを高レベルで動かせるので『ウル4』でどういったキャラ選択をするのかも気になります
――EVO等、『ウル4』での注目、警戒してる選手は?
ももち: 新キャラを使う選手。新キャラは対策不足の部分も多いのでダークホースになるかもしれません
――ご自身のキャラ選びの基準はどのようなものになりますか?
ももち: 苦手キャラが少ないスタンダードなキャラですね。
――『ウル4』でやってみたいキャラはいますか?またおすすめのキャラは?
ももち: 変更点が多いキャラが興味惹かれるので、ガイやダッドリーなどは面白い強化があって触ってみたいなという気にさせられます。
おすすめのキャラは殺意リュウ、ヴァイパー、まことなどの高火力キャラです。火力の高さは『ウル4』の強さの大事な要素の一つですね
――もし見た目だけで選ぶなら? 男キャラ女キャラそれぞれお願いします
ももち: 『ウル4』だとケン、コーディー、ガイ、ユンなど。見た目で女キャラを選ぶ事はほとんどありません
――好きな漫画、アニメ、格ゲー以外のゲームは?
ももち: 漫画は『ジョジョ』、『ドラゴンボール』など。アニメはあまり見ません。格ゲー以外のゲームは『ロマンシング・サガ』シリーズ、『クロノトリガー』など。
――好きな食べ物は?
ももち: 寿司。
――好きな飲み物は?
ももち: 緑茶。
――日課にしてることはありますか?
ももち: プロ野球の結果閲覧。
――一日の練習時間はどれぐらいですか?
ももち: 3、4時間。
――名古屋から東京に拠点を移した理由は?
ももち: 名古屋でやれることは全てやったので環境をかえて色々挑戦したかったというのと、広い意味でのプロ活動をするには東京に拠点を置いたほうが活動しやすく、また人の目にも留まりやすいと思ったからです。
――EVO前に三週間日本に戻らないということで、日本の対戦環境を放棄することになると思うのですが、そこはどうお考えですか?
ももち: メリットデメリットはそれぞれあると思いますが、今までの自分を越えていきたいので色々な事への挑戦だと考えてます。EVOはアメリカの大会なのでアメリカの環境に慣れておくというのも大事かなと思います。
――今年の目標、抱負があればお願いします
ももち: EVO、カプコンカップなどの大きい大会で結果を残したいです。
――本日はお時間を割いて頂き有難うございました。CEOでのご活躍、期待してます
『CEO』とは
『CEO』は『Community Effort Orlando gaming tournaments』の略で、フロリダ州オーランドで毎年行われている大規模なゲーム大会。400人近くが参加する最新作『ウルトラストリートファイター4』から、過去の名作まで計13タイトルでトーナメントが行われる。
日本からも ももち選手の他、同じく『Evil Genius』に所属するチョコ選手や、海外コミュニティーでの投票で選ばれた、ニシキン選手、あきも選手、だんひる選手が参加。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』には日本人初のスマブラDXプロゲーマーで『VGBC』所属のaMSa選手や、P.Spirit選手、LOKI選手、『Capcom vs. SNK2』にはBAS(D44)選手が参加予定となっている。
日本のプレイヤーが活躍を続ける格闘ゲームに是非注目していただきたい。
CEO公式サイト
http://ceogaming.org/
主な配信先
http://www.twitch.tv/CEOGaming
http://www.twitch.tv/VGBootCamp
写真はご本人のツイートよりお借りしました。ももち(@momochi212)
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