少女の言葉が刺さる イラストレーター・うえむら、東京で初個展

少女の言葉が刺さる イラストレーター・うえむら、東京で初個展

「オルタナティブ日暮里」
気鋭のイラストレーター・うえむらさんによる個展「オルタナティブ日暮里」が、東京・日暮里にあるギャラリースペース・HAGISOで開かれることがわかった。会期は7月11日(金)から同月30日(水)まで。

ソーシャルブログサービス・Tumblrでの「寝る子がよく育った。」など、主にインターネット上での活動が目立つうえむらさんにとって、東京初開催となる今回の個展。

会場では、過去の「オルタナティブ日暮里」シリーズのイラスト展示をはじめ、うえむらさんがはじめて実際に日暮里の地を踏み、そこで得た情報をもとに制作した新作を展示。うえむらさんが描くもう1つの架空の日暮里が広がるような個展になるという。

上坂すみれのCDジャケットイラストを担当

うえむらさんのイラストは、昭和コミックを彷彿とさせるような独特のタッチの少女や写実的な背景、そしてどこか心に響く言葉が特徴的。

最近では、声優・歌手として活動する上坂すみれさんや、歌謡エレクトロユニット・サテライトヤングのCDジャケットイラストなど、活動の幅を広げている注目のイラストレーターだ。

6月には大阪で個展「ぬか床」を開催し、初の作品集『おやすみまでのいくつかの瞬間』を刊行した。

『みんなの空想地図』の著者とのトーク企画も開催

これまでインターネット上での作品公開や同人誌の制作が主な活動の場だったが、今回の個展では、ギャラリースペースの壁一面に大型の作品が展示される。

また、今回はうえむらさんが紡ぐ不思議な魅力を発する言葉たちにも注目。会場内のテキストはすべてうえむらさん自身によって書かれている。

会期中の7月18日(金)には、架空の都市地図を描いた書籍『みんなの空想地図』の著者・今和泉隆行さんを招いてのアーティストトークが開催される。架空の物語と現実の土地が、鑑賞者の中でどのように物語を構成するのかを探るトークが展開されるとのこと。

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