エイフェックス・ツインの、市場価格100万超えのレア・アルバムがついにヴェールを脱いだ

エイフェックス・ツインの、市場価格100万超えのレア・アルバムがついにヴェールを脱いだ

長らく新作を発表していないエイフェックス・ツインこと、リチャード・D・ジェームス。彼の初期の未発表作品のテスト・プレスLPが現在、YouTube上にて公開され話題を呼んでいる。本作は4月に巻き起こった、あの騒動の中心となった作品だ。
今年4月に、13,500ドル(約137万円)の高額のレア盤として突如としてDiscogsのマーケットプレイスに現れたリチャードのコウスティック・ウィンドウ名義の未発表アルバム。コウスティック・ウィンドウと言えば、1990年代初頭、リチャードがエイフェックス以外にいくつもリリースしていた名義のなかで、比較的に有名なもののひとつだ。このアルバムは、1994年に、カット・ナンバーはCAT 023としてリチャード自身の〈リフレックス〉からリリースされるハズであったが、お蔵入り。現在まで日の目を見ていない作品だ。テスト・プレスのホワイト盤だけが4枚存在し、その存在は、この作品に参加しているμ-Ziqことマイク・パラディナスのインタヴューなどで知られていたのだがこのたびこの騒動の下で現実のものとして市場に現れたのだ。
コレに対して、エレクトロニック・ミュージックのファン・サイト「We Are the Music Makers(エイフェックスのファースト収録の楽曲タイトルから取られている)」(http://forum.watmm.com/)が発起人となり、クラウドファンディングでレコード購入資金を調達し、データ変換して出資者へ音源データを販売するという、クラウドファウンディングを実施した。しかもこれが、エイフェックス・ツイン、そして〈リフレックス〉の承諾の下に行われたのだから面白い。
目標額は9,300ドル(約94万円)。支援者1人あたりに16ドル以上の出資でデジタル・ダウンロード可能という条件ではじまった。これが箱を開けてびっくり、最終的には4.124人、67,424ドル(約687万円)ものお金が集まった。ここで集められたお金はレコードの購入資金はもちおろんのこと、アーティスト側(リチャード〜〈リフレックス〉)にも支払われ、そして最終的には、このレコードもe-beyで売却、それらの売り上げ金や調達金は、出資者とチャリティに分配されるようだ。
さて、気になるのはその内容。世の中には奇特な方もいらっしゃるようで、こちらをすでにYoutTubeにて公開している人がいる。1994年と言えばエイフェックス名義ではサードとなる『…I Care Because You Do』をリリースしたあたり。たしかにあのあたりのサウンドと通じる部分があると言えばある。さて、実際はどうなのか。137万もの値段を付けたレコード、その音を聴いてみてはどうだろうか?
とはいえ、「未発表音源がはいったMP3プレイヤーが発見!」などなど、さまざまなニュースがとびこんで来るが、やはりなによりもまずその新作リリースの情報がまたれる。
(河村)
コウスティック・ウィンドウの未発表アルバム
http://www.youtube.com/watch?v=uk7Q7nYJpS8&feature=share& list=PL05YPqhPmTtJUC0AWZAOJrhWJrjlCH11q
・コウスティック・ウィンドウ名義の未発表音源購入をつのるキックスターターのプロジェクト
http://www.kickstarter.com/projects/watmmofficial/cat023- caustic-window-own-the-legendary-record-by

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