ニコ生人気No.1の男”緑”独占取材! 『ミドリンピック』にいってみた

緑

『ニコニコ生放送』で一番人気の放送者をご存じだろうか?
その名は「」。怪しいマスクを被った男で、ひとたび放送を始めると数秒で1000人の視聴枠が一杯になる人気者だ。なぜ彼はそんなにも人気があるのか。彼の主催した『ミドリンピック』というイベントを訪ねて、独占インタビューしてみた。

『ニコニコ生放送(以下ニコ生)』をヘビーに視聴するユーザー、通称”生厨”の間で緑の名前を知らないものはいない。ファンの数ともいえるコミュニティ登録人数は37000人以上、公式イベント『ニコニコ動画大会議ツアーファイナル』では生放送者の代表として出場し、会場を沸かせた。

コミュニティ

緑の番組の人気は、軽妙な毒舌トークだ。なれ合い禁止、放送中の笑顔禁止を掲げて、「イケメンを許さない」などのテーマで世の中の勘違い野郎をぶった切る放送を行っている。放送中は携帯電話番号をさらしており、反論の電話をかけてきた者とはガチンコバトルをする覚悟を見せる。討論相手に放つ「しりまへんがな!」という決め台詞は、芸人のギャグさながらに多くのファンに真似されている。他にも出会い系業者に電話をする、スクラッチくじをする、ニコ生ワーストワン配信者を決めるなど、毒の入った企画で楽しませてくれる。

配信の様子

何よりも緑のファンが楽しみにしているのは、波瀾万丈な彼の人生そのものだ。住所がばれて自宅に非常識な男が押しかけてきたときは放送中に押し問答をし、税務署が600万円以上の未納金を徴収にきたときは職員とやりとりをし、野外で配信して警察の尋問を受けようと放送し続ける…。TVではとても見られないリアルな姿に「今日は何が起きる!?」「これは本当なのか!?」と目が離せない。

尻

そんな緑が主催した企画の一つが『ミドリンピック』だ。体育館を舞台に、ニコ生の人気女性配信者が商品の『PlayStation 3』をかけて争うイベントだ。今回は第二回となり、出演したのはミソティモドラゴン、ハニー、いべりこ、ニック木村、ミルキースネーク、ひまわり、まったんの7名だ。

びんた

おしりを突き出して相手を倒すしり相撲大会、嫌いなメンバーをフリップに書かせる本音丸出しクイズ大会、スタッフの一人を選んでビンタをし、その音の大きさを競うビンタ打撃音対決など深夜番組さながらの競技が繰り広げられた。全員素人ならではのグダグダとした感じはあったものの、正真正銘やらせなし編集なしの番組内容はインターネット生放送ならでは。日曜朝9時スタートという視聴しにくい時間にも限らず、同時に5000人以上の視聴者が笑いを表す「wwwww」のコメントを入力しながら見ていた。

まったん

イベントを終えた緑氏にインタビューを行ってみた。

――ご職業は?
環境ビデオの制作と、その販売だよ。地味なもんですよ。

――配信では携帯電話をさらしていますが、どうしてなんでしょう。
最初はskypeを使ってたけど、skypeは非通知でかけられないんで、やめました。
かけるひとも個人情報さらしたくないでしょ。だから非通知ができるケータイにしました。
最初はちょっとビビったけど、別に悪いこともおきないですね

――自宅がバレてしまって、だれかが押しかけたり、怖くないですか?
怖くないよ。女の子の一人暮らしや、だれか家族がいるわけじゃないですから。
もちろん突然きたら邪魔なんで、リアル凸厨は自重してもらいたいですね。

――これまでで一番ヤバかったのはなんですか?
警察関係だな…。競馬場から配信してたことがあったんだよ。そしたら通報厨(警察などに通報すること自体を楽しむ愉快犯)がチクりやがって、警備員がきたんですよ。
警備員6人に取り囲まれて「なにやってるんだ」「他の人の顔を写したのか」ってギャーギャー詰め寄られた。あれは辛かったですよ。

――高額の滞納金のやりとりまで放送するというのは、かなり大変におもえるのですが……
ニコ生で配信してるのは日記みたいなもんなんですよ。
ぜーんぶ出してる日記。それをリスナーの人にみてもらって、バカにしてもらったらいいんです。
それにね。雑談生主(配信者)の寿命は3ヶ月くらいですよ。ずっと同じことじゃ飽きちゃう。

――これからニコ生を始める人にアドバイスなどありますか?

視聴者数や、コミュニティの人数を気にしないことだな。
人数とかばっか見るヤツはとんだチキンボーイチキンガールだよ。だからアホになるんです。
あとは自分のスタイルを貫くことじゃなんじゃないですか。

――最後になにかありますか?
6月にミドリンピック3回をやるから、宣伝を書いておけ。
次はデブだらけの水泳大会だ。みっともないデブが半裸ではしゃぐ無残な大会の予定だ!

――なるほど。ありがとうございました。

ps3

現在のインターネット放送では、コンピューター好き系のイベントや、難しそうな講演、政治といった番組は充実しているが、こうした「くだらなくて面白い」番組を作れる人は、実は少ない。深夜番組や娯楽雑誌のようでありながら、あくまでネットらしい緑の放送は、ネット放送の第一人者と呼ばれる永井先生の正当な後継者といえるだろう。

緑さんの番組を見るには、こちらから。夜3時、午後15時くらいから不定期配信中だ。
暗黒放送R-ニコニコミュニティ
 
執筆:伊予柑([NKH]ニコ生企画放送局)
  

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