フィギュアマンガ『銀盤騎士』をプッシュ! トレンドや装丁までカバーの『an・an』のマンガ特集 [オタ女]
ライフスタイル誌『an・an』(マガジンハウス)は定期的にマンガ特集を組んでいますが、2014年5月28日号は「漫画で復活!好きな男、抱かれたい男」と何ともミーハーなタイトル。『スラムダンク』の流川楓や『ときめきトゥナイト』の真壁俊を「好きな男」、『Paradise Kiss』の小泉譲二や『失恋ショコラティエ』の小動爽太を「抱かれたい男」としていたり、年下男子や小学生男子キャラに着目したり、良くも悪くも賛否両論集めそうな内容となっています。
中でも、ヒロインの恋の当て馬的な存在である「二番手男子」を、俳優の阿久津愼太郎さんが紹介しているページでは、『ストロボ・エッジ』の安堂拓海や『花にけだもの』の和泉千隼らを取り上げており、お菓子研究家の福田里香さんの考察を掲載するなどムダに熱く、女子マンガ好きならずとも一読の価値アリ。
また、5回目を迎えた『an・anマンガ大賞』には、小川彌生さんの『銀盤騎士』(講談社)に決定。フィギュアスケーターのここっぺの迫力あるスケートシーンや、年上の幼なじみの編集者せーちゃんの恋の行方、さらには濃ゆい登場キャラが支持を集めた模様。受賞記念インタビューで「ラクに描けそうだから」という理由でせーちゃんをお団子ヘアにしたものの、小川さん以外が描くと顔が変わってしまうという誤算があったという秘話も明かされています。
同特集では、このほか1975年の『氷上の恋人たち』から2008年の『キス&ネバークライ』までフィギュアマンガを一挙に振り返っており、その作風まで真面目に考察されているあたりも読みどころです。
そのほか、グラフィックデザイナーの川谷泰久さんに注目して、『LOVE SO LIFE』『ステラとミルフイユ』『ひるなかの流星』の装丁についてのインタビューを掲載。ネットにアップして話題となっている気鋭や、ペットマンガのトレンドも紹介されており、ヘビーなマンガ好きにとっても知っておきたい情報が押さえられているのはさすがといったところ。ここはタイトルに引かず、手にとって読んで損はないのではないでしょうか。
『マンガ版好きな男、抱かれたい男 発表!anan漫画大賞』anan No. 1906
http://magazineworld.jp/anan/anan-1906/ [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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