『とくダネ!』が「すき家のパワーアップ工事中」を報じるも『すき家』寄りの報道だと『Twitter』で批判も

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とくダネ!

5月16日、フジテレビ朝の情報番組『とくダネ!』では牛丼チェーン大手の『すき家』に一時休業が相次いでいることの特集が組まれていた。全国で28店舗が一時休業となっているとして「パワーアップ工事中」をしている店を映す。貼り紙に書かれたリニューアル工事の期間が終わってもまだ工事中という店の例もあげていた。

VTRでは、『すき家』を展開するゼンショーホールディングス小川賢太郎社長も登場。5月14日に行われた決算記者会見で「人手不足による閉店を余儀なくされている」と眼光鋭く語っている様子を放映。

実際のところ、新聞などでは「改装中の店舗も含めると計184店で営業を再開できていない」と報じられているのだが、テロップにはあくまで

「すき家」28店舗が営業休止

と書かれている。度々「28店舗休業」というテロップが出てきて、あくまで休業しているのは28店舗だというように強調していた。

すき家ではアルバイトの時給を上げる対応を実施、都内の平均時給985円に対してすき家は時給1200円、夜間帯は1500円の店舗もあるとナレーターは語る。しかし、お金だけでは人手不足が解消できないので『すき家』はパワーアップ工事というリニューアルを行ったとのこと。「床、椅子、天井総とっかえを行った」と広報室マネージャーが紹介するのだが、正直なところ何故それで人手不足解消につながるのかさっぱりわからない。また、深夜に強盗が相次いだことから防犯面も強化し、企業秘密だが労働負担を軽減するため厨房に独自の機器を導入したという。

そして、パートやアルバイトの人手不足は「すき家」だけではない…

と、外食産業や小売業者でパート・アルバイトの争奪戦が起こっており、仕事を探す側にも意識の変化があるとする。

可愛らしい女性二人組へのインタビューでは、「すき家は美味しい」、「休業は困る」といった、なんともすき家寄りのコメント等も。

『すき家』では、深夜の一人勤務である「ワンオペ」等の過酷な労働がネット上で広く知られるようになり、アルバイトを選ぶ上で特に敬遠されていると思われる。その「深夜の一人勤務」について小倉智昭さんがちょこっと言及しようとするも、あまり深くは取り上げられず。大手スポンサーであるゼンショーにあまりキツイ報道は出来なかったということだろか。

『Twitter』上では


5/16のとくダネ!(フジテレビ)は経営者の側の話しか伝えない。現場が声をあげたから改善したのに。すき家の人出不足問題で。妄想ですが、実態を調べたスタッフがいたがカットされていた、なんていいな。


『とくダネ!』で、すき家の人手不足を紹介しておりましたが、番組からはワンオペの事は全く触れずに、飲食業全体の現象として扱っておりましね。確かにそうなのでしょうけれど、小倉さんが深夜の1人業務の事を言ったら、番組はすぐにスルーしちゃいました。テレビはまぁ、そんな物ですよね。


とくダネですき屋の社員「パワーアップ工事中です。前面リニューアルいたします。 例えば床とか 椅子とか 机とか 人手不足を補うための独自の全自動機械を」 いや、そこじゃないよね!?

などなど、批判の声もあるようだ。

関連:すき家の閉店報告が相次ぐ
http://cureco.jp/view/120 [リンク]
関連:5月16日の『とくダネ!』の特集「すき家が人手不足で休業」の感想ツイート
http://cureco.jp/view/180/ [リンク]

※画像はフジテレビ『とくダネ!』のサイトより

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Taka

元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。

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