インターネットがマンガに与えた影響(メカAG)

インターネットがマンガに与えた影響(メカAG)

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

インターネットがマンガに与えた影響(メカAG)

インターネットがテレビに与えた影響については多くの人が論じている。これまでテレビに費やしていた時間がネットに費やされ、テレビを見なくなった、と。

マンガ雑誌にも同じことが言えて、雑誌が売れないという話をよく聞く。電車に載っていてもむかしはマンガや新聞を読んでいる人が多かったのが、いまやスマホをいじっている人ばかりだ、と。

余談だがちょっと前は、最近は電車の中でマンガを読んでいる人ばかりだと言われたんだよね。むかしは新聞や週刊誌を読んでいる人が多かったのに、いまは大人なのにマンガを読んでいる人が多い、と。

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マンガの読み方も影響を受けている気がする。むかしは雑誌を買うと、最初に面白い連載マンガを読むのは当然だけど、その後なんだかんだですみずみまで読んだように思う。はては広告まで(笑)。電車の中とかで読み終わってしまうと手持ちぶさたになるから、あれこれページを探して、あまりすきじゃない連載とかも、一応読んだ。骨までしゃぶり尽くすという感じ。

なんかいまは目当ての連載を読んだら、あとは放り出してスマホに戻るのではなかろうか。好きなマンガしか読まない。売れるマンガと売れないマンガの格差が開いていく。

週刊アスキーとか読んで思ったのだが、なんか真ん中あたりに、いっちゃわるいけど、つまんないマンガが載ってるんだよね。でもこういうのも大事なのだと思う。人気のある記事ばかり載せていると、内容の膨らみがなくなると思う。

あえてそれほど人気の取れない記事を載せることが、雑誌を長続きさせるコツなのではなかろうか。読者層の底辺を育てるというか。高いピラミッドを建てるには底面積を広くしなければならない。

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でも、これまではそういうイマイチの記事も手持ち無沙汰な時間に目を通す人がいたけれど、そういう時間がどんどんネットに取られて、いまいちの記事は本当に誰にも読まれず終わってしまうようになっていくのかもしれない。

テレビが衰退したのも、コストパフォーマンスを追求しすぎたためだと思うのだよね。金をかけずに視聴率が取れる番組ばかり作っていたから、体力がなくなってしまった。イマイチな番組を作り続けられるのが本当の底力なのだろう…だったのだろう。

その意味ではネットは玉石混交だ。それがネットの豊かさなのだろう。それが失われない間はネットはこの先も栄えていくことだろう。

売れないものが存在できる社会こそが真に豊かな社会なのだろう。たいして有益でもないし、たいして安くもないものが生き残れる社会。まあ人間も同じだけどねw。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年05月07日時点のものです。

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