祝『闇金ウシジマくん』10周年! 過激過ぎ……ドラマ放送が危ぶまれていた過去も
2004年より連載がスタートし、累計800万部突破した大人気コミック「闇金ウシジマくん」。2010年10月よりMBS・TBS系にて深夜連続TVドラマとして放送され、異例の高視聴率を記録。さらに、2012年には映画『闇金ウシジマくん』が公開。テレビでは描き切れなかった“人間の欲の果て”を容赦なくスクリーンで表現し、スマッシュヒットを記録しました。「恐いけど見ちゃう!」「恐いけど面白い!」という声が多く、ウシジマ中毒者が増え続けるばかり。そして、なんと今年2014年はウシジマ生誕10周年の“ウシジマイヤー”なのです。
待望の新作TVドラマ「闇金ウシジマくん Season2」は前作以上の好視聴率をキープし、早くも4月2日(水)よりBlu-ray&DVDで発売に。さらに、深夜ドラマスタートと同時に、原作ファンであったホリエモンを迎え「闇金ウシジマくん」のスピンオフドラマ「太客h. 帰還の挨拶と夢のぼうけん」をニコニコ動画で配信。「dビデオ powered by BeeTV」では、オリジナルドラマとして「スーパータクシーくん編」を配信。ロバートの秋山竜次が変態でナルシストなタクシー運転手に扮します。
そして、5月16日(金)には、満を持して、劇場版最新作となる映画『闇金ウシジマくん Part2』が全国で公開。
金に困り「後(あと)がない」客に「10日で5割(トゴ)」、「1日3割(ヒサン)」といった違法な金利で貸し付け、債務者を徹底的に追い込むヤミ金「カウカウファイナンス」のウシジマ(山田孝之)と柄崎(やべきょうすけ)、高田(崎本大海)。待望の映画Part2では、アクション、バイオレンス、人間ドラマ、悲喜劇、すべてがハンパなくパワーアップ!原作の名エピソード「ヤンキーくん」編と「ホストくん」編をメインにアレンジし、オリジナルキャラクターやストーリーを盛り込み、ウシジマをめぐる金と欲望の匂いに群がるハイエナたちの壮絶なバトルが繰り広げられます。
メガホンをとったのは、前作に引き続き、本シリーズを一から企画し立ち上げた山口雅俊監督。実は、Season1の撮影中ですら、テレビ放送が危ぶまれていたという事実が発覚。闇金業者を主人公にした原作「闇金ウシジマくん」は、現在の日本社会のリアルを正面から描き、連載当初から映像化は不可能と言われていた。そんな作品の実写ドラマにテレビ局が最初からオンエアを100%約束できるはずもなく、キャストとスタッフはリスクをとって手探りで挑むしかなかったよう。
今でこそおなじみとなった「闇金は犯罪です」というテロップも、ドラマが闇金を肯定しないよう、しかもそれを堅い啓蒙メッセージではなくユーモラスに表現できるようにとの皮肉のアイデアなんです。
構想8年、企画立ち上げから4年、山口監督はウシジマ2プロジェクトを立ち上げ。その狙いは「ドラマと映画を続けて発表すること」にあった。映画Part2では、ウシジマシリーズで最大の危機がカウカウファイナンスに訪れる。そのため、映画に先だって放送されたドラマSeason2では、あえてメンバーの意識の緩みや不協和音が描かれています。柄崎はギャンブルにハマり、金を軽んじた高田は客を舐め、いつしか客に心を取り込まれる。
「組織が崩壊するときはいつも内部から腐っていく」という金主からの忠告は、ウシジマだけでなく、視聴者の意識にも強い示唆を投げかけました。ドラマの葛藤を経て、カウカウファイナンスはシリーズ最大の危機を乗り越えるのことができるのか? その勇姿を見届けるべし!
映画『闇金ウシジマくん Part2』公式サイト
http://ymkn-ushijima-movie.com/movie/
(C)2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作委員会
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。