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【ゲーム業界列伝】上司の「この砂漠、森にしてよ」に萎える

※画像はイメージです

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ゲーム業界で本当に“遭った”萎える話をお伝えする『ゲーム業界列伝』。今回は、東京都板橋区にお住まいのゲームディレクターAさん(28歳)のお話をお伝えいたします。

Aさんは、大手ゲーム企業X社からの下請けで、携帯型ゲーム機のゲームを開発していました。小さな開発会社に所属しているため、グラフィックデザイナー1名、プログラマー1名、そしてゲームのシナリオとゲームデザインを兼任しているディレクターのAさんの、少人数でゲームを開発していました。AさんはX社からの要望を受け入れつつ、自分なりに良いゲームにしようとしてがんばっていました。

ある日、X社からこんな要望がありました。「ここさぁ~、砂漠になってるけどさぁ~、森にしてくれよ! なんていうかジャングルみたいにさ!」。砂漠から森に変更するということは、シナリオもかなりかえなくてはなりませんし、砂漠のダンジョンを森にあるような雰囲気に変更しなくてはなりません。

それは難しいとX社に伝えると「あのさぁ~、このゲーム、子どもが遊ぶだろ? 右も左もわかんねー子どもがね、遊ぶのよ。そう考えるとさぁ~、何が重要かわかる?」。そんなことをいわれても、まったくわかりません。「わかんないかなぁ~、子どもの意見より、保護者のね、つまり親のね、細かくいえば母親のね、意見が大切なのよ~!」。X社がいうには、ゲームばかりしている子どもたちに対して母親たちが不安感を持っているとのこと。しかし、ゲーム画面に草原なり森なりの緑色があると、けっこう印象やイメージがいいらしいのです。湖や池などの自然あふれるものならモアベター。

なんとなく言っていることはわかりますが、ゲームのシナリオやグラフィックを変えてまで砂漠を森にするなんて、自然保護団体でも言ってこないことです。これが時間のある開発なら、Aさんもまだわかります。しかし、たった6か月で納品しなくてはならないと言われており、いまさらそんなことを言われても困るというもの。納品の期日まで1か月もありません。

結局、シナリオはそのままでグラフィックを変更することになりました(シナリオ的に重要なポイントだったのです)。それにより、川の流れる森の中で脱水症状で倒れているキャラクターが登場することになりましたが、クレームはありませんでした。

またいつか、ゲーム業界で本当に“遭った”萎える話をお伝えする『ゲーム業界列伝』を掲載したいと思います。ありがとうございました。
 
 
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