ジャズ・ギタリスト巨匠、ジム・ホールが83歳で死去
ジム・ホール 『Live!』ジャケット画像
ジャズ界の巨匠として知られるUSのギタリスト、ジム・ホールが83歳で死去した。彼の妻・ジェーンの説明よると、ジムは自宅であるマンハッタンのアパートメントにて、短い病気の後、睡眠中に亡くなったという。
30年にニューヨーク州バッファローで生まれたジムは、50年代半ばからジミー・ジュフリーのトリオや、先日に逝去したチコ・ハミルトン率いるカルテットの一員として活躍。ソニー・ロリンズ・グループ、アート・ファーマーとの双頭バンドを経て、57年には初リーダー作『Jazz Guitar』をリリースした。その後も、ビル・エヴァンスとの共演盤『Undercurrent』、チェット・ベイカー、ポール・デスモンドらが参加した『Concierto(邦題:アランフェス協奏曲)』、ドン・トンプソン、テリー・クラークとのトリオで吹き込んだ『Live!』など数多くの名作を録音。複雑なハーモニーを駆使したクール・トーンのサウンドで人気を博し、パット・メセニー、ビル・フリゼールといった後進のギタリストにも大きな影響を与えている。
近年も精力的な活動を展開しており、先月にはジョン・アバークロンビー、ピーター・バーンスタインとのトリオ編成でコンサートを実施。なお、2014年1月にはロン・カーターと共にBlue Note Tokyoで来日公演を行う予定だったが、今回の訃報を受け中止となっている。謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。
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