自分で組み立てるピンホールカメラ『くまサンゴ』『ねこサンゴ』製品レビュー
動物をモチーフにした鈴木廻漕問屋の組み立て式ピンホールカメラ『くまサンゴ』と『ねこサンゴ』をお借りしました。ピンホールカメラの仕組みが学べて、完成したらトイカメラとして活躍してしまうこの製品。チャーミングな見た目もポイント高いです。早速『くまサンゴ』を組み立てて使ってみましょう。
・ハサミひとつで組み立て可能
『くまサンゴ』『ねこサンゴ』は、紙製の本体と一部プラスチック製のパーツを組み立てて自作するピンホールカメラ。プラスチックパーツをランナーから切り離すハサミだけ用意すれば、だれでも簡単に組み立てができてしまいます。
紙の本体パーツは、ミシン目を手で切り離せばよく、折り目で畳むようにして箱状に組み立てていきます。面同士を接着するのに両面テープを使い、箱状に組み上げるのに黒い紙テープを使用。フィルムを巻き上げるリールやダイヤルなど強度が必要な部分のみ、プラスチックを使用しています。
後カバー、フィルムケース、前カバーと順番に組み立てていきます。精度が必要なピンホールの組み立ては、あらかじめ穴が空いたフィルム状のパーツを貼り付けるだけ。お子さんでも安心して組み立てられます。
先に組み立てた3パーツを組み付ければ完成です。写真を撮りながらなので少々時間がかかりましたが、集中すれば1時間強で組み立てられるでしょう。
・135フィルムでOK
『くまサンゴ』『ねこサンゴ』は、一般的な135フィルムが使用可能。ピンホールカメラやトイカメラではブローニーフィルム(120フィルム)を使うことが多いですが、入手しやすい135フィルムが使えるのは良心的ですね。
後カバーを開けてフィルムを巻き上げ、またカバーを閉じれば撮影準備完了です。
本体の上部にあるシャッターを手で引っ張り上げ、露光時間が過ぎたら閉じることで撮影できます。露光時間は晴天では2~3秒、曇天で3~4秒、夜間で10分。本体に三脚台のプラスチックパーツを取り付け、三脚を使うとブレの少ない撮影が可能になります。
・ちゃんと撮れた!
『くまサンゴ』を三脚に取り付け、屋外で撮影してみました。新宿のビル街を撮った写真は、光が優しく差した温かみのある風景に。全体にボケた印象ですが、すべての範囲にピントが合った特徴的な絵になります。
室内で人物を撮影すると、まるで昔に撮った写真のよう。デジタルでは得られない、味のある写真に仕上がります。
室内の風景は光と色が優しく写り、やはり温かみが感じられます。見慣れた会議室が、どこか違う時間と場所にあるような印象です。
ファインダーがないため、写る範囲を想像しながらの撮影になりましたが、思ったより広い視野角で写りました。暖かくなったら外に持ち出して、色鮮やかな春の風景をいろいろ撮ってみたくなります。本体は紙製なのでもちろん軽量。付属のポーチに入れて持ち歩いてしまいましょう。
・『くまサンゴ』『ねこサンゴ』仕様
サイズ:W110×D32×H70mm
重量:75g
使用フイルム:135フイルム
ピンホール穴径:0.16mm
焦点距離:20mm
明るさ:F=130
材質:紙製、ABS樹脂
付属品:ポーチ、チャーム
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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