酷評される勝間和代の本! 編集者「アマゾンがレビューを削除してくれない」

ikedasang

経済評論家であり人気ブロガーの池田信夫(いけだのぶお)氏が、インターネットコミュニケーションサービス『Twitter』(ツイッター)で興味深い発言をしている。その発言は、経済評論家の勝間和代さんに関するものとあって、インターネット上では波紋を呼んでいる。その発言とはどんなものか?

池田氏によると、勝間さんの本を出している出版社の編集者が「今度の本のレビューには衝撃を受けた。アマゾンに削除依頼を出しても、最近は削除してくれなくなった。書いてあることがその通りだから・・・」と話していたらしいのだ。その発言を池田氏が『Twitter』で暴露したわけである。

池田氏はそのコメントとともに『結局、女はキレイが勝ち』(著・勝間和代)という本の『Amazon.co.jp』購入サイトへのリンクを掲載していることから、その本を指している発言と思われる。しかし、“勝間さんの本を出している出版社の編集者” が、『結局、女はキレイが勝ち』の編集者なのか、他の勝間本の編集者なのかは明確に語られていない。

『結局、女はキレイが勝ち』には2010年1月8日現在、42個のレビューが掲載されているが、42個中30個のレビューが最低点をつけて酷評している。実際にレビューを読んでみると、「当たり前の事を言われているいまさら感を感じてしまうのは私だけだろうか」や「読んだとき心底あきれたが、このような人に心もキレイになるように努力しましょうと言われてもなあ~」、「これで、心がキレイといわれても納得できませんネ」などのレビュー文が書かれていた。

数は少ないが、高評価をしている人たちは「失敗も受け入れながらも、成長している勝間さんの様子も書かれているので、とても参考になる一冊だと思います!」や「経済的にも精神的にも自立するためのエッセンスが書かれています」、「お世辞にも美人とは言えない、不美人というカテゴリーに入る著者がこのような本を出したのは、一種のギャグなのか、あるいは、今まで散々男性社会の中であがいてきたが結局綺麗な女には勝てないという敗北宣言なのか、いろんな意味で面白い」と評価している。

今回の池田氏の発言は非常に興味深いが、それ以前の問題として、編集者が購入者の為にあるレビューの削除を求めるのはいかがなものか。都合の良い評価ばかり載っているレビューでは、レビューがレビューとして機能しないわけで、正当な理由のない削除依頼はやめていただきたいものである。

※のちに池田氏はこの件に関して「念のため、この出版社はマガジンハウスではなく、この編集者が勝間本を担当したわけでもありません。無実の罪でいじめられる人が出てくるとかわいそうなので」とコメントしている(追記: 2010/01/08/06:20)。

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