アラフォーからのロードバイクのススメ
アラフォーと呼ばれる年齢に差しかかり、運動不足だし、スポーツでも始めたい。けれど、体に負担のかかりすぎるものは避けたい。そんな人はロードバイクに乗ってみるのはどうだろう。
『アラフォーからのロードバイク』(野澤伸吾/著、ソフトバンククリエイティブ/刊)は、スポーツバイク専門店に勤務する野澤伸吾氏が、ロードバイクの魅力とさまざまなノウハウを徹底的に紹介する。
ロードバイクは普通の自転車と違い、安いものではない。なので、経済的に余裕のある中高年の人が趣味で乗るケースが多く、40代、50代でロードバイクデビューをする人は多いそうだ。
一般的にスポーツは若いうちに始めた方が早いし、強くなると思われている。例えば、ゴルフ、野球、ランニングなどは、中高年になって始めるよりも若いうちの方が上達も早い。40代から始めるには、腰やヒザなどへの負担も大きいことを考えると不安もあるだろう。
しかし、ロードバイクはちょっと違う。体力に劣る中高年は、工夫を重ねて効率的な乗り方を会得しようとするので、中高年になってからロードバイクに乗ることは決して不利ではなく、むしろ伸びしろが大きいといえるのだ。
そもそもロードバイクという乗り物は、カラダへの負担がとても小さい。サドルに腰かけて空中に浮いたような状態でペダルをこぐので、ランニングのように腰やヒザに強い衝撃を与えることもないという。故障のリスクを最小限にとどめながら長時間の有酸素運動ができるので、心肺機能や筋力を無理なく少しずつ向上させることができる。
しかも、ロードバイクの基本であるぺダリングは、瞬発的かつ精密なテクニックは必要なく、基本的にペダルを上手にまわし続けることがメインのテクニックになる。若者が得意とする瞬発力より、中高年が得意とする持続・継続力を活かせるスポーツなのだ。
体力や運動神経といったものもさほど関係がないので、衰えつつある体力がハンディにならない。力任せに走ってしまってはすぐ疲れてしまうので、自分をコントロールする力、自制心が重要という点も、人生経験を重ねた大人ならではの強みを活かせる。
アラフォーだからこそ、ロードバイクを始めてみるのもいいかもしれない。ただし、ロードバイクは値段が高い。エントリーモデルの完成車で10万円前後。フレームだけで50万〜60万円、組み上げて軽く100万円以上するハイエンドモデルまである。既婚の人は奥さんに相談が必要だ。
(新刊JP編集部)
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