「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

access_time create folder生活・趣味
「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

今回は平林純さんのブログ『雑学会の権威・平林純の考える科学』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、https://getnews.jp/archives/397240をごらんください。

「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

とても面白いことが、単純な算数を使うだけで導き出されることが数多くあります。たとえば、以前書いたように、「35cm丈のミニスカートは絶対安全という証明」を簡単な算数(数学)を使うとすることができたり*1します。

*1:「建築基準法とミニスカートの幾何学による「35cm丈のミニスカートは絶対安全」という証明」 2012年03月20日 『雑学会の権威・平林純の考える科学』
http://hirabayashi.wondernotes.jp/2012/03/20/建築基準法とミニスカートの幾何学により「35/

今回は、「薄着になりがちな真夏に、ブラジャーの中にある胸先が見えてしまうのは、一体どんな条件なのか?」を、誰もが習った「とても単純な算数」を使って導き出してみることにします。

「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/08/25.jpg

上画像は、3/4カップ形状のブラジャーに包まれた「胸のモデル」を描いてみたものです。ブラジャー中の胸先が「チラリ」見えてしまう現象は、胸とブラジャーの隙間から胸先が見えてしまうとことで起きてしまうものです。そこで、そんな「胸とブラジャーの隙間を通して胸先が見えてしまう条件」について、(右上図に2軸で書き入れた)断面平面を考えて、その平面上で簡単に考えてみましょう。

「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/08/33.jpg

図が、バスト・3/4カップブラ(青太線)・胸先(朱色の円…円が2つあるのは、特に意味はありません)を描いてみたものです。向かって右側が胴体側で、この平面図上で言うと、斜め右上から(胸とブラの隙間を通して)胸先が見えてしまっているような状態になっています。

図を描き・眺めてみれば、胸先が胸とブラの隙間を通し見えてしまう時、その胸先が見える方向は、「胸先とブラのカップの縁を結んだ直線」と「胸先から胸表面に接するように引いた接線」との間の向きだということがわかります。言い換えれば、ブラ・カップ中にある胸先から(他の人の視点位置)に線を引いたとき、その線が「ブラカップの3/4円周の線」とも「胸を形作る半円」とも交わることが無い場合、「胸先チラリ現象が生じてしまう」というわけです。

さらに、この図を眺めつつ「胸先チラリ現象が生じる・生じないの境界線となる”胸先チラリのギリギリ条件”」を考えてみれば、それは「胸先とブラのカップの縁を結んだ直線」と「胸先から胸表面に接するように引いた接線」が一致する時であることがわかります。その条件を境にして、(その条件よりさらに)胸とブラジャーの間に隙間がある場合に、ブラと胸の隙間を介して、胸先が見えてしまうことになる!ということになります。

そこまでわかれば、後はとても簡単です。下図のように「胸先とブラのカップの縁を結んだ直線」と「胸先から胸表面に接するように引いた接線」が一致した「胸先チラリ現象が生じる・生じないの境界線となる”胸先チラリのギリギリ条件”」状態の図を描き、胸の半径をr、3/4カップ形状ブラカップの半径をRとしてみれば、単純な補助線を描くことで、”胸先チラリのギリギリ条件”は、

ブラのカップ半径(R)=半円状の胸の大きさ(半径r)×1/Cos(22.5°)

となる時だということがわかります。つまり、ブラのカップサイズ(半径)が胸の大きさ(半径)の1/Cos(22.5°)倍より大きくなってしまうと、胸先チラリ現象が生じてしまうというわけです。ちなみに、ここで登場する22.5°は、「3/4カップ形状のカット角=45°」の半分です。

「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/08/42.jpg

1/Cos(22.5°)は約1.1ですから、ブラのカップ・サイズ(半径)がホントの胸半径の約1.1倍より大きくなると、胸先チラリ現象が生じてしまう!ということになります。それは逆に言えば、ブラのカップ・サイズ(半径)がホントの胸半径の約1.1倍より小さければ、胸先が見えてしまうことはない、というわけです。

ここまで来れば、後はもう簡単です。「ブラのカップ・サイズ(半径)*2」に関する少しの豆知識を組み合わせると、さらにリアルな「ブラジャーの中にある胸先が見えてしまう条件、すなわちブラのカップ・サイズ(半径)がホントの胸半径の約1.1倍より大きくなるというのは、一体どんな状況下で起こりうるのか?」という具体的状況すらわかります。

*2:「続 (ブラジャー)カップサイズのパラドックスを解き明かせ! – ブラの幾何学 型紙 編」 2012年09月18日 『hirax.net::inside out』
http://www.hirax.net/diaryweb/2012/09/18.html#10194

まず、下の表は、ブラのカップ名称(AカップとかBカップとか言うアレですね)とアンダーバスト次第で、ブラジャーのカップ半径(cm)がどの程度の長さになるかを例示してみたものです。 ちなみに、ブラのカップ半径は、(トップバストとアンダーバストの差で定まる)AカップとかBカップといったカップ名称(だけ)で決まるわけではありません。たとえば、下の表で言えば、アンダーバスト75cmのAカップもアンダー65cmのCカップも、カップ半径は同じく9.3cmというわけです。

「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/08/51.jpg

ブラジャーの中にある胸先が見えてしまう条件、すなわちブラのカップ・サイズ(半径)がホントの胸半径の約1.1倍より大きくなるというのは、(ホントの胸サイズにジャストフィットなものに対して)少し大きめのブラを着けてしまっている、という状況です。つまり、アンダーバストやAカップとかいったカップサイズを1サイズ程度選び間違えてしまうことで、ブラと胸の間に隙間ができ、そしてブラのカップ・サイズ(半径)がホントの胸半径の約1.1倍より大きくなってしまった場合に、胸先がチラリ見えるようになってしまうわけです。

ここで重要なことは、ブラジャーのカップ半径表を眺めれば、「1サイズ程度選び間違えてしまった時、ブラのカップ半径が(間違えなかったとした場合をホントの胸の大きさだと考えれば)ホントの胸半径の約1.1倍より大きくなってしまう」というのが発生しうるのは、赤枠で囲った場合のみだということです。赤枠で囲ったカップ・サイズの場合のみ、ブラが1サイズ大きくなると半径が1.1倍超大きくなってしまうのです(それ以外のカップ・サイズの場合は、1サイズ大きいものを選んでも、元の大きさの1.1倍ほどの半径にはならないのです)。

つまり、具体的には、


アンダー65cmのB,Cカップ
アンダー70cmのA,Bカップ
アンダー75cmのAカップ

にのみ、「胸先チラリ条件が発動する」というわけです。アンダー65cmのCカップというのは、かなりレアなパターンでしょうから、実際のところ「胸先がチラリ見えてしまいやすいのは、A,Bカップにほぼ限られる」と言っても良いだろう、ということになります。

「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/08/61.jpg

というわけで、今回は単純な算数(数学)を使い「胸先チラリ…」の幾何学を考えてみました。数学的に導き出された結果は、胸先チラリ条件が生じるのは「ほぼBカップ以下の小胸さんに限られる!」という「なるほど、確かにそうかも!」という答えでした。この豆知識、実用的でもなければ・誰かに披露すれば人気者になれる…わけではなさそうですが、とても面白いと思いませんか!?

執筆: この記事は平林純さんのブログ『雑学会の権威・平林純の考える科学』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年08月15日時点のものです。

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 「胸先チラリ…」の幾何学!? ー Bカップ以下の小胸さんが要注意!という証明!?
access_time create folder生活・趣味

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。