安・近・短でサクっと帰りたいビール苦手世代の“会社飲み” 若者が頼むのは「リッキーかサワー」
猛暑が続く中、会社帰りの1杯が楽しみという方も多いのでは。オジサン世代は「とりあえずビール!」とビールが恋しくなるのですが、「ビールは苦手」という若者世代はどんな“会社飲み”スタイルを楽しんでいるのでしょうか。ネオマーケティングが20~30代のビジネスパーソン300人に聞いた『今どき“会社飲み”実態調査』の結果をご紹介します。
「とりあえずビール」は過去の遺物……
若者世代はビールが苦手、という傾向が数字に表れています。2013年度の新入社員の49.0%は「とりあえずビール派ではない」という結果に。中でも「ビールをほとんど飲まない」という人は32.0%、ほぼ3人に1人はビールを飲まないそうです。20代会社員も40.0%は「とりあえずビール派ではない」という結果で、「とりあえずビール」な人はオジサンということが確定。
「とりあえずビール派ではない」と回答した111人にビールを飲まない理由を聞いてみたところ、72.7%が「味が好みでないから」と回答。2013年度新入社員に至っては91.8%が「味が好みでないから」と答え、若者のビール離れが確実に進んでいるようです。
ビール苦手世代はお店で何を頼む?
実際に飲食店では若者世代の“会社飲み”にどういう傾向があるのでしょうか。JR浜松町駅近くにあり、会社帰りのお客でにぎわうRockさんにお話を伺うことができました。
近くにある会社の常連が多く、20~50代と幅広い客層というRockさん。「上の方についてくる若い人や、会社帰りに同僚同士連れだってくる若い人も多い」とのこと。若者世代のお客さんは「上司の付き合いで1杯目にビールを頼むことがあっても、若い人同士でビールという傾向は少ない。若い人で何杯もビールを飲む人は本当に少ないです」と、お酒の嗜好の変化を感じているそうです。
では若者世代は何を頼むのか? 「リッキー系とかサワー系が多いですね」とのこと。こちらでは、ビールが苦手な若者世代のお客さんに、ジンやウオツカをベースにライムとソーダを加えたリッキーをオススメしているとのこと。「スッキリして甘くないので、ビールの苦さが嫌いという若い人が注文しています。食事をよりさっぱりさせるために注文している人が多いのでは」と分析しています。さっぱりしたリッキーにはフィッシュ&チップス、コロッケ、せせりの唐揚げなど揚げ物がオススメということなので、近くに寄ったらチェックしてみてください!
“会社飲み”は嫌いじゃない
「とりあえずビール」のオジサンたちに誘われる“会社飲み”。若者世代はやはり敬遠してしまうのでしょうか? 「会社の人に飲みに誘われたらぜひ行きたい」という質問には、20代男性の58.0%、20代女性の52.0%が「そう思う」「ややそう思う」と好意的な回答。
「会社の人と飲みに行くのは好きだ」という質問には、20代男性の56.0%が「そう思う」「ややそう思う」と回答。20代女性は44.0%とやや下がりますが、20~30代の男女を総合すると50.4%が「好き」という結果に。意外と“会社飲み”に好意的と考えてよいのではないでしょうか。
“会社飲み”は安・近・短でお願いします
若者世代も“会社飲み”が好きだからといって、何件もハシゴして長時間連れまわすのはやめておきましょう。調査では「できるだけ短時間で済ませたい」(73.6%)、「できるだけお金をかけたくない」(89.3%)、駅に近いなど、さっと変えれる場所で飲みたい」(89.7%)という結果が出ています。“会社飲み”の安・近・短志向がみてとれますね。
取材協力:
Rock
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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