「楽しかった」で終わらせない。株式会社ベアラボが実践型研修で促す社員の行動変容

​​社員のエンゲージメント向上や離職防止が課題となる中、従来の画一的な人材研修では限界が見え始めている。株式会社ベアラボは、ゲーミフィケーションと理論を融合させた実践型プログラムにより、受講者の本質的な行動変容と組織の活性化を支援する。代表取締役の滝井順子氏に取材し、人の可能性を開花させるビジネスの本質に迫る。​

​​ミスマッチがもたらす離職の連鎖。個の強みに着目した原点​

​​労働市場の流動化が進み、他社の情報が容易に入手できる現代において、社員のエンゲージメント低下や早期離職は多くの企業が直面する課題である。自分の強みや「働く意味」を見出せないまま業務に追われ、「他に適した職場があるのではないか」と迷いを抱く人は多い。企業側も良かれと考えて苦手分野の克服や未経験の業務を割り当てるが、本人の意向を無視した配置は離職の引き金となり得る。

前職で人事部を立ち上げ、自ら人事部長として現場の悩みに直面してきた株式会社ベアラボの滝井順子代表取締役は、こうした不全感の原因を「個人の強みが組織で生かされていない構造」にあると見抜いた。本人が得意とする領域や挑戦したい意欲を把握し、それを生かせる役割を与えることこそが、自発的な成長と強いエンゲージメントを生み出す。型にはまった育成からの脱却と、一人ひとりの強みに着目した個別最適な人材開発の実現。前職で人事に携わった実務経験は、現在の同社の人材育成・組織開発支援にも生かされている。​

​​「楽しさ」を「行動」に変える。実践を導く体験型設計の真価​

​​近年注目を集める「ゲーミフィケーション」だが、単なるアイスブレイクや一時的な娯楽として消費され、実際の業務に繋がらないケースも散見される。同社が提示するアプローチは、そうした表面的なイベントとは一線を画す。提供するのは単なるゲームではなく、「気づきから行動変容に至るプロセス」である。まず講義を通じて理論を学び、その理論が必要となる疑似体験としてゲームを行う。受講者は「知っている」と「できる」の違いに直面し、自身の課題や他者との考え方の違いを認識する。

さらに重要なのはゲーム後の振り返りだ。「なぜその結果になったのか」「職場だったらどう行動するか」を深掘りし、現実の業務課題と結び付ける。各企業の経営課題に応じて研修内容を個別カスタマイズすることで、得た学びは職場における「共通言語」へと昇華する。理論、体験、省察、そして現場実践という連動した仕組みこそが、単なる「楽しかった」で終わらせず、再現性のある行動変容を促す独自の強みだ。​

​​三位一体で挑む組織変革。AI時代に求められる「人」の可能性​

​​AIが定型業務を迅速に代替する時代にあって、人間にしか生み出せない価値、すなわち「個人の可能性を最大化し組織の活力へ繋げる力」の重要性は増している。組織変革を達成するためには、人事担当者だけに頼るのではなく、経営層・人事・現場の管理職が三位一体となって機能する構造が不可欠だ。経営層が方向性を示し、人事が仕組みを整え、管理職が日常の中で社員の強みを引き出す。この連動性が保たれて初めて、持続的な人材育成のサイクルが回りはじめる。

人事担当者が孤立して悩みを抱え込む構造を解消すべく、同社は社外の専門家としての視点と年間200回を超える登壇実績で培ったノウハウを提供し、各社に最適化された変革を伴走支援する。弱みの克服ではなく、一人ひとりが持つ潜在力や意欲に光を当てるアプローチは、激変する市場環境を生き抜くための新しい社会インフラとなり得る。人の可能性を信じ、それを解き放つ環境を整えることこそが、未来のビジネスを支える組織開発の本質だ。​

​​変化の激しい現代において、個人の強みを引き出し組織の力へと変換する取り組みは、企業の持続的な成長に不可欠な戦略である。単なる研修を超えた行動変容の仕組みづくりは、働く人が生き生きと挑戦できる社会の基盤を形成する。人の可能性を信じ、その力を解き放つ環境を構築することこそが、次の時代を切り拓く組織の真の姿と言える。​

​​■取材協力:

株式会社ベアラボ

代表取締役 滝井 順子​

(サイト:https://www.bearlab.co.jp/)

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