プロ野球大好きな大井川鉄朗が様々な観点から独断と偏見で勝手にベストナインを選んでみるというこの企画。今回は「ファイターズ、北海道移転後入団ベストナイン」。3年連続Aクラス、3年連続クライマックスシリーズファイナルステージ出場とポストシーズンを盛り上げている北海道日本ハムファイターズ。2004年シーズンから本拠地を北海道に移転し、数々のスター選手が北の大地で躍動してきたが、北海道に移転後にドラフトやFA移籍、トレードなどで入団した選手に絞ってベストナインを考えてみた。
投手:ダルビッシュ有
北海道移転初年度、04年のドラフト1位でファイターズに入団。1年目から頭角を現すと、07年に沢村賞に輝き、11年まで5年連続で防御率1点台をマークした絶対的エース。11年オフにメジャーリーグ・レンジャーズに移籍。メジャー1年目は16勝を挙げ、13年はメジャー初となる最多奪三振を獲得。17年途中にドジャースへのトレードを経て、18年にカブスへ移籍。20年は日本人選手初の最多勝を獲得した。21年からパドレスへ移籍し、史上最速でメジャー通算1500奪三振をマーク。23年にメジャー通算100勝、24年に日米通算200勝を達成した。
捕手:田宮裕涼
捕手は高橋信二さん、鶴岡慎也さんらレジェンド捕手が東京時代の入団のため対象外。そのため大野奨太さんを……と考えたが、ここは現役で強打の捕手・田宮裕涼選手に。
2018年ドラフト6位でファイターズに入団。脚力も備え、21年はイースタンでチームトップの14盗塁を記録、23年シーズン終盤に1軍昇格を果たすと、プロ初本塁打を放つなど、攻守で存在感を発揮。24年シーズンは一時首位打者争いを繰り広げるなど、走攻守揃った正捕手としてチームに欠かせない存在になっている。
一塁手:中田翔
外国人選手もいる一塁手部門だが、ここは我らが4番、大将・中田翔さんを選出。07年高校生ドラフト1位でファイターズに入団すると、4年目、11年シーズンにレフトで出場機会を増やし、12年シーズンは全試合出場。以降はチームの主軸として14年、16年、20年に打点王を獲得した。巨人への無償トレードでチームを離れ、25年に中日ドラゴンズで現役を引退。打撃だけではなく、外野守備時の強肩や、一塁手としての守備力にも定評があった。
二塁手:渡邉諒
二塁手は絶対的存在であった田中賢介さんが東京時代の入団のため対象外。ここは近年のファイターズにおいてセカンドで多く出場している渡邉諒選手に。13年ドラフト1位でファイターズに入団。1年目終盤に1軍デビューを果たす。18年シーズンから21年シーズンにかけてはセカンドとしてチーム最多出場。19年は11本塁打を放ち、強打のセカンドとして定着。ストレートに強く、直球破壊王子の愛称でファンに親しまれた。22年オフに阪神タイガースへトレード移籍、現在はオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに所属。
三塁手:ブランドン・レアード
小笠原道大さん、小谷野栄一さんが対象外となったため、三塁手は2016年のリーグ優勝・日本一に貢献した助っ人ブランドン・レアードさんに。
アメリカ・カリフォルニア州出身。15年にファイターズに入団。序盤は不振に苦しむも、全143試合に出場してリーグ3位タイの34本塁打をマーク。16年も全143試合に出場し、39本塁打で本塁打王を獲得。打った本塁打がすべて打順6番以下での本塁打王はプロ野球史上初。広島との日本シリーズでは満塁ホームランを含む3本塁打の活躍で日本シリーズMVPを獲得した。19年に千葉ロッテマリーンズに移籍、22年に退団した。
遊撃手:中島卓也
ショートは先日引退試合が行われた中島卓也さんを選出。08年ドラフト5位でファイターズに入団。11年に1軍デビュー。15年には盗塁王とベストナインのタイトルを獲得し、WBSCプレミア12の日本代表に選ばれた。16年にシーズン歴代3位タイの62犠打を記録するなど、小技と堅守でチームを支えた職人。リーグ優勝、日本一を知るベテランとして若いチームを牽引し、26年に現役引退を発表した。
左翼手:近藤健介
レフトは現福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手。11年ドラフト4位でファイターズに入団。捕手として入団したが、内外野でプレーし、外野手として定着。17年には6月途中まで打率4割を維持するなど高い打撃技術を発揮し、日本代表としても数々の大会で活躍。23年にホークスにFA移籍した。
中堅手:陽岱鋼
センターは台湾出身の陽岱鋼さんに。05年高校生ドラフト1位にファイターズにショートとして入団。09年に外野手に転向すると頭角を現し、13年には盗塁王、14年には25本塁打を放ちチームのリーグ優勝に大きく貢献。12年から14年までゴールデングラブ賞を連続して獲得。17年にFAで巨人へ移籍。その後アメリカ独立リーグ、オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブを経て26年で現役を引退した。
右翼手:稲葉篤紀
ライトは北海道ではもはや生え抜きスター選手のような圧倒的な人気を誇る稲葉篤紀さん。95年ドラフト3位でヤクルトスワローズに入団。05年にファイターズにFA移籍。06年は日本シリーズMVPを獲得し、チームの日本一に貢献。07年には打率.334で首位打者のタイトルを獲得。12年には史上39人目となる2000安打を達成した。14年シーズンをもって引退すると、指導者としても活躍。21年に行われた東京オリンピックでは悲願の金メダルを獲得した。
指名打者:大谷翔平
現在所属しているレイエス選手とどちらにするか非常に迷ったが、やはり二刀流は外せない。12年ドラフト1位でファイターズに入団。投打二刀流として1年目から1軍に出場し、2年目の14年にはプロ野球史上初の10勝&10本塁打を達成。15年には投手三冠、16年はチーム10年ぶりの日本一に大きく貢献し、投手とDH2部門でベストナインに選出。17年オフにメジャーリーグに移籍し、エンゼルスへ入団。23年オフにロサンゼルス・ドジャースに移籍し、史上初の50本塁打&50盗塁を達成するなど異次元の活躍を続けている。
(Written by 大井川鉄朗)