【青森県の旅人】ドライブインに併設されている温泉がいいぞ! 八甲ラヂウム温泉
ドライブインはいいぞ。
間違いなく「こういうのがいいんだよこういうのが」がそこにある。
気取らない、飾らない、でも心に染み入る「これがいい」がそこにある。
たとえば、青森県の辺境ともいえる地にポツンとある秘所温泉。
駅から徒歩で行けるが、そこそこ歩く。
歩くが、入浴前の運動と考えればむしろ良い感じ。
20分くらい歩くけど、川とか植物とかあって癒やしになる。
田んぼが続く風景。
徹底的に田んぼ。
住んでいる人にとってはいつもの風景かもしれないが……。
たまに訪れる者としては、癒やしのグリーン。
駅から徒歩で20分くらいの場所にある。
地域住民に愛される「八甲ラヂウム温泉」(青森県上北郡東北町上野北谷地39-186)は最高だ。
青森県道8号八戸野辺地線沿いにある八甲ドライブインに併設されている温泉だ。
ここを訪れる者、観光客は「ほぼ皆無」。
一部の温泉マニアを除けば、客の大多数が地域住民か、トラックの運ちゃんである。
近くにある上北駅まで行けば少しは飲食店はあるが……。
サッと来て、サッと湯で癒やされ、サッと食べて旅立つには……。
この「八甲ドライブイン」がベストすぎるポジション。
周囲には田んぼしかないので、駐車場でまったりすると心地良さそう。
なにより空気がウマイ。
とりあえず、八甲ドライブインに併設されている温泉に入る。
筆者的には、八甲ラヂウム温泉の雰囲気が「最高オブ最高」すぎる。
施設内に入ると、そこはもう古き良き昭和30年代、いや、40年代か。
そんな雰囲気の木造待合室。
床も壁も、数十年、雨、水、温泉、あらゆるものが染み込んできた感がある。
それでも不潔感は皆無で、感じられるのは「居心地の良さ」のみ。
徹底してメンテナンスし、清潔に保たれているのだろう。
デジタルなものは皆無な感じが良すぎる。
この温泉、ほぼ無人で運営されており、ドライブインの中の人が管理している。
ここ、旅館でもある。
なかなかおもしろいビジネス構造。
温泉に入りたいときは、入湯料も料金箱に自分で料金を入れるだけで良い。
ここ、なにより安い料金設定が嬉しい。
幼児50円、小学生100円という破格値。
大人でもたったの200円である。
正直、タダみたいなものだ。
脱衣所は待合室と同様に木造感がハンパなくキャパい。
ロッカーはあるが、鍵はあってないようなもの。
盗まれるかどうかは運しだいだが、盗む人がいないことを祈る。
貴重品はクルマに置いてきたほうが防犯的にマシかもしれない。
衣類を脱いで風呂場に行くと、あまりにも狭くてシンプルな浴場に驚かされる。
5~6人の洗い場と、温泉の浴槽がひとつだけ。
洗い場のシャワーが独特で、クイッとレバーをひねるとお湯が出る。
このタイプのシャワー、東北町周辺の温泉に多い。
温泉はかなり熱い。
徹底的に熱い。
恐ろしく熱いが、ギリギリ耐えられる温度。
ギリ大丈夫な温度を導き出して設定しているかのようだ。
攻めた温度である。
これが実に気持ちいい。
熱いのだが、嫌な熱さではなく、心地良さが勝つ質なのだ。
入ったばかりなのに、瞬時にツヤツヤ。
こんなの絶対おかしいよ。
今まで数多くのツヤツヤ系の温泉に入ってきた。
秋田の強酸性「玉川温泉」にも入ったことがある。
でも、それとは違う居心地の良さとツヤツヤ感、そして熱さと心地よさがここにある。
不思議すぎる。
ここで温泉に浸かり、風呂上りにドライブインでメシ、最高なのではなかろうか。
実に良いドライブイン併設温泉である。
……そんなことを思いながら、駅へと向かって歩いて帰った。
大自然の温泉に入り、大自然の風景と、大自然の風を浴びれる。
あまりにも最高なドライブインの温泉といえよう。
ドライブイン(大衆食堂)に温泉や鉱泉が併設されている場が日本には数カ所あって、トラック運転手や地域住民に愛されている。温泉管理を食堂がやってるんだよね。… pic.twitter.com/X8rDQxANsI— クドウ秘境メシ (@kudo_pon) September 5, 2026
(執筆者: クドウ秘境メシ)
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