静岡県三島市にある「伊豆・村の駅」が、開業20周年を機に段階的なリニューアルをスタートさせました。その第1弾として2026年7月25日(土)、パン専門店「ほくほく村ベーカリー」と和菓子処「和菓子 いもんど」がオープン。オープンに先立って行われた記者内覧会に参加し、三島特産の“じゃがいも”と“さつまいも”を主役にした新商品の数々を実際に味わってきましたので、その様子をレポートします。
●累計来場者2,000万人、伊豆の“食のテーマパーク”
「伊豆・村の駅」は2006年1月のオープン以来、地元の農産物直売所として、また観光客の立ち寄りスポットとして親しまれてきた施設です。累計来場者数はすでに2,000万人を突破しており、伊豆・三島エリアを代表する“食のテーマパーク”として地域に根付いています。
内覧会の冒頭、伊豆・村の駅の村長である小沢伸一郎さんは「今回のリニューアルは20周年という節目を迎え、これまで支えていただいている地元生産者様とお客様を改めてつなぐことを目的に、3段階に分けて実施する予定」と挨拶。そのリニューアル第1弾で登場したのが、三島ブランド野菜を主役にした2つの新店舗です。
会場に足を踏み入れると、焼きたてのパンの香ばしい匂いと、みたらしのタレを香ばしく炙る甘い匂いが入り混じり、オープン前から期待感が高まる雰囲気に包まれていました。
●主役は箱根西麓の“三島馬鈴薯”と“三島甘藷”
今回の目玉は、なんといっても地元ブランド野菜「三島馬鈴薯(じゃがいも)」と「三島甘藷(さつまいも)」です。三島市と箱根町の境に広がる火山灰土壌の傾斜地で育てられるこれらの野菜は、水はけの良さと寒暖差を活かして育つため「坂もの」とも呼ばれ、しっとりとほくほくの食感を併せ持つのが特徴なのだそうです。実際、三島のじゃがいもとさつまいもは驚くほどねっとりと甘みが強く、これだけでも十分な“三島みやげ”になるほどレベルの高さが魅力とのことです。
●「ほくほく村ベーカリー」で見つけた個性派パン
店内工房で毎日焼き上げるという、こだわりのパンが並ぶ「ほくほく村ベーカリー」。その中で特に印象に残ったのが「じゃがめんたいフランス」です。北海道産小麦を湯種製法でじっくり仕込んだフランスパンに、ほくほくの三島馬鈴薯とかねふくの明太子を合わせた一品で、もちっとした生地の弾力と明太子のプチプチした食感が絶妙にマッチしていました。
もう一つ試食させてもらったのが「もっちり湯種食パン」。北海道産小麦を使い、湯種製法でじっくり仕込んだ食パンで、一口かじると驚くほどやわらかく、ふんわりとした生地が口の中でほどけていきます。ほんのりとした甘さの奥に小麦本来の風味がしっかりと感じられ、シンプルながら素材の良さが際立つ一品でした。三島の名物グルメである三島コロッケを丸ごと包んだ「みしまコロッケぱん」も並んでおり、こちらは香ばしい衣とほくほくのコロッケの相性が抜群で、食べ応えも十分でした。
●「和菓子 いもんど」は甘じょっぱさが後を引く
和菓子処「和菓子 いもんど」は、“お芋のおいしさへの入り口”をコンセプトにした新店舗です。その場で炙って仕上げてくれる「みたらしだんご」は、地元・修善寺醤油を使った自家製のタレが香ばしく、団子のもちもち感との相性も抜群でした。
さつまいもの餡をたっぷりのせた「芋あんのせ草だんご」は、よもぎの風味豊かな草だんごに、甘さ控えめな芋あんが重なり、見た目の鮮やかさも印象的です。さらに、たっぷりの海苔と揚げ玉をまとわせた「海苔まみれみたらし磯辺だんご」は、磯の香りとみたらしの甘じょっぱさが同時に押し寄せてくる、ここでしか味わえない一品でした。
●段階的リニューアルはまだ続く
今回オープンした2店舗を皮切りに、リニューアル第2弾は2026年10月頃、第3弾は2027年1月頃に予定されているとのことです。地元生産者の想いが詰まった野菜を主役に、伊豆・三島の“食”の魅力をこれからも発信し続けていく「伊豆・村の駅」。次の展開にも期待が高まります。
■施設概要
・施設名:伊豆・村の駅
・所在地:静岡県三島市安久322-1
・営業時間:9:00~17:00(ほくほく村ベーカリー・和菓子 いもんどは売り切れ次第終了)
・定休日:年中無休