横浜市庁舎がホテルに。OMO7横浜は“泊まれる名建築”だった【星野リゾート】
旧横浜市庁舎に泊まれるようになりました。
2026年4月に開業した「OMO(おも)7横浜 by 星野リゾート」は、JR関内駅前にある旧横浜市庁舎の行政棟を活用したレガシーホテルです。
昭和を代表する建築家・村野藤吾氏が手がけた歴史的建築に、新しい機能が重ねられ、懐かしさと今っぽさが同居する空間に生まれ変わっています。
館内に足を踏み入れると、「ホテル」というよりも、建築の記憶の中をそのまま歩いているような不思議な空気が広がっていました。
まず見てほしい。旧市庁舎の記憶を受け継ぐ建築美
館内に入って最初に目を奪われたのが、吹き抜け空間に設けられた大階段です。
旧横浜市庁舎の市民広間にあった大階段の意匠を受け継いで再構築したもので、まるでホテルのシンボルのような存在感。
床タイルやガラスブロック、館内サイン、エレベーターの数字フォントまで、旧市庁舎時代の意匠が随所に残されています。
何気なく通り過ぎそうな場所にも歴史の痕跡が隠れていて、まるで建築ミュージアムを歩いているような感覚です。
印象的だったのが、円形のチェックインカウンター。
駅のインフォメーションカウンターのようなデザインで、館内全体に流れる“公共建築の記憶”を感じさせます。
役所だった建物がホテルになると、こんな空気感になるのかと妙に納得してしまいました。
OMOブランド初。「OMOベーカリー」が面白い
宿泊客だけでなく、誰でも気軽に立ち寄れるオールデイ型ベーカリー「OMOベーカリー」。
店内には約30種類の焼きたてパンが並び、パン好きなら思わず足を止めてしまいそうな空間です。
朝はパンを中心としたセットメニューを提供し、昼から夜にかけては横浜が“カレー伝来の地”であることにちなんだ特製カレーパン5種類を販売しています。
ランチやカフェ利用はもちろん、OMOらしいユニークな提案が「パン飲み」。
パンをおつまみにお酒を楽しむスタイルで、ホテルのベーカリーとしてはちょっと珍しい楽しみ方です。
店頭にはクラフトビールやホップシードル、クラフトコーラなど個性的なドリンクも用意。
「パン屋さんで一杯」という新しい過ごし方ができるのも、OMOベーカリーならではの魅力です。
横浜らしさを味わうレストラン空間
レストラン「OMOダイニング」も、横浜らしさを意識した空間です。
ナポリタンやドリアなど横浜発祥とされる洋食文化に加え、中華街を抱える街ならではの要素も取り入れられています。
観光地のホテルレストランというより、「横浜という街を食で表現する場所」という印象。
ライブキッチン付きの朝食ビュッフェも用意されていて、朝からしっかり楽しめそうです。
愛犬家にも朗報。3階は丸ごとドッグフレンドリーフロア
今回の見学で特に驚いたのが、愛犬向け設備の充実ぶりでした。
3階フロア全体が愛犬専用エリアになっていて、星野リゾート最大規模となる全32室のドッグフレンドリールームを用意。数室だけの“ペット同伴可”ではなく、愛犬との滞在を前提に設計されたフロアになっています。
客室はダブル、デラックス、スイートの3タイプを展開。大型犬の宿泊にも対応していて、スイートルームは最大6名まで利用可能です。家族旅行やグループ旅行でも利用しやすそうな印象でした。
犬用トイレトレーやペットシートなどのアメニティも充実。荷物をできるだけ減らしたい旅行では、こうした配慮もうれしいポイントです。
さらに、ドッグフレンドリールーム宿泊者専用の「OMOドッグガーデン」も併設されています。
屋内ラウンジと屋外ドッグランを備えたスペースで、愛犬が遊ぶ様子を見守りながらゆったり過ごせるソファベッドも設置。飲食も可能なので、飼い主にとっても居心地の良い空間になっていました。
屋内にはボールプールも。
そして実際に見て驚いたのが、屋外ドッグランの広さです。
街なかホテルということもあり、正直コンパクトな設備を想像していたのですが、想像以上に開放感のある空間でした。
横浜スタジアムを見下ろす特等席「HAMAKAZEテラス」
最上階には、旧横浜市庁舎の屋上を活用した「HAMAKAZE(はまかぜ)テラス」があります。
ここがとにかく気持ちいい。
開放感のある空間にソファ席が並び、横浜の街並みを眺めながらゆっくり過ごせます。
特に印象的なのは、横浜スタジアムを見下ろせる景色。ベイスターズファンなら思わずテンションが上がりそうです。
夜には「気分上々、ハマナイト」としてクラフトビールやフード、ジャズ演奏なども楽しめるそうで、宿泊したらぜひ立ち寄りたいスポットです。
建物そのものが目的地になるホテル
旧市庁舎の歴史を感じながら館内を歩き、ベーカリーでパンを買い、レストランで横浜の食文化に触れ、テラスで街を眺める。
最近は新しいホテルが次々と誕生していますが、ここまで建物そのものに個性があるホテルは意外と多くありません。
OMO7横浜は、新たなランドマークとして注目される「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」の中に誕生したホテル。宿泊はもちろん、建築や街歩きが好きな人も気になる存在になりそうです。
●OMO7横浜 by 星野リゾート
所在地 :神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1
アクセス:JR根岸線「関内」駅徒歩1分、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅徒歩1分、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅徒歩7分
客室数 :276室
客室料金:1泊1室36,000円~(2名利用時、食事別、税込)
施設 :客室、OMOベース(フロント、ライブラリーラウンジ/ミーティングルーム、OMOダイニング、OMOベーカリー、ショップ、ハマイズムコレクション、OMOドッグガーデン)、ロッカー、ワークルーム、ランドリー
公式HP :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7yokohama/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。