三井情報株式会社がクリケット日本代表とパートナー契約を継続し共創へ

三井情報株式会社(以下、三井情報)は、クリケット日本代表とのパートナー契約を継続しました。

三井情報は、2019年からクリケット女子日本代表を、2024年から男子日本代表をパートナーとして支援し、代表チームの強化と日本クリケット界全体の発展に取り組んでいます。

本契約では、中長期的な視点で日本代表をサポートするために、男女個別であった契約期間を男女一体として3年間の包括契約としました。

そして本日は、これまでどのような取り組みが行われてきたのか、またこれからの日本クリケット界の発展について三井情報様よりお話を伺ってまいりました。

 

『伸びしろ』の大きい日本クリケットの発展

三井情報株式会社 CSO統括本部チーフマネージャーの世良真理氏より、まずはクリケットについて伺います。

日本ではまだ馴染みの薄いスポーツであるクリケット。しかし世界に目を向ければ、競技人口はサッカーに次ぐ世界第2位の規模を誇り、特にイギリスやインドを中心に圧倒的な人気を持つグローバルスポーツ。

そして2028年には「ICC男子T20ワールドカップ2028」が開催。

クリケット男子日本代表は、2026年5月8日~18日に開催される東アジア太平洋予選に参加。

そして本大会で上位に入ると、2027年に行われる予定の「ICC男子T20ワールドカップアジア及び東アジア太平洋最終予選」に進出し、ワールドカップへの道が切り開かれます。

また2028年のLAオリンピックでは、新たに追加された競技種目として注目されている競技。

私自身はクリケットについてルールも知らなければ、試合を見たこともないのですが、世界の競技人口2位という規模はとても大きな可能性を感じました。

さらに1試合当たりの放映権料ランキングでは、インドのクリケットリーグであるインディアン・プレミアリーグはNFLに次ぐ世界第2位。

「日本ではまだメジャーなスポーツではないが、クリケットに興味を持ってくれる人を増やして応援していきたい。」

と世良氏。

次にこれまでの取り組みについて伺いました。

 

きっかけはインド企業との協業

パートナー契約の取り組みの出発点は、2019年に遡ると世良氏は言います。

当初は、インドのIT企業との協業の一環として、両社のロゴを日本のクリケット代表チームに掲出するという、いわば広告・広報活動としてスタート。

インドではクリケットは国民的スポーツであり、その象徴的な存在に関わることが企業間の関係性を示す意味を持っていました。

BtoB企業である同社にとって、一般消費者向けの広告としてではなく、企業間の信頼構築の一手として有効な施策だったのだそう。

しかし、この取り組みは単なるスポンサー活動にとどまりません。

コロナ禍により試合やイベントが制限されるなかで「短期的ではなく、中長期的な価値創出を目指すべきではないか。やるからには次の3年は本気でやろう」という意思決定がなされ、2022年に三井情報は単独スポンサーとしてクリケット支援を継続することを決断されました。

 

関連する地域社会への貢献

支援の目的は『共創』へ。企業としての関与は、競技や協会、さらには地域社会とともに価値を生み出す方向へとシフトしていきました。

このパートナーシップの中心にあるのが、栃木県佐野市。

日本クリケット協会の本拠地が置かれており、重要な地域となっています。

三井情報は、佐野市を起点にさまざまな取り組みを展開してきました。

社員や関係者を対象とした観戦ツアーでは、試合観戦だけにとどまらず、いちご狩りや地域グルメと組み合わせることで、参加者の満足度を高めることに成功。

また佐野市でのフィールドワークでは地場産業を見学したり、佐野市でのイベント開催や自社の研修会など、佐野市との地域共創は多岐にわたって行われています。

そして東京では三井情報オフィスで行われた物産展では地元の酒蔵や特産品が紹介され、地域経済にも貢献。

子どもから大人まで楽しめるクリケットの体験会や物産展などのイベントも大盛況だったようです。

さらには、

「自治体職員との人材交流や研修プログラムを通じて、企業と地域の関係性はより深まっています。」

と世良氏。

スポーツと関連した取り組みによって生まれる効果は社外交流だけではなく、社内でも良い循環が生まれているそうで、

「クリケット体験会やサークル活動を通じて、社員同士のコミュニケーションが活性化されています。特に、業務では接点の少ない部署間の交流が自然に生まれる点は大きい。」

と実感されています。

また、スポーツを通じて体を動かすことでストレスの軽減や健康増進にも寄与しており、IT企業特有のデスクワーク中心の環境において、こうした活動はとても重要だとおっしゃっていました。

さらに、社員の育成カリキュラムのトライアル施策として行われた「ゆるスポーツ開発」は、協働のユニークな成果の一つとなったのだそう。

「ゆるスポーツ開発」では、クリケットをベースに新しいスポーツを設計する取り組みを行い、創造力だけでなくルールを作ることでロジカルな思考も必要となってきます。

この取り組みで開発された「ゆるスポーツ」について、どのようなものができたのかを少し伺ってみたのですが、とても独創性のあるスポーツになっていて、三井情報の企業イメージと良い意味でのギャップを感じられるなど、面白いゆるスポーツとなっていました。

 

日本らしさをユニフォームに込めて

ユニフォームにもこだわりが詰まっています。

2022年まではユニフォームは協会からの貸与であったので、試合後のユニフォーム交換ができなかったのだそうですが、2022年からユニフォームの贈呈も行ってきました。

桜を彷彿とさせる鮮やかなピンク色が綺麗な日本代表ユニフォーム。

試合後のユニフォーム交換で相手チームの選手が交換したくなるような、日本らしさを前面に打ち出したデザインは、国際交流の機会を広げるとともに、国際舞台で選手にとっての誇りや存在感を高めます。

佐野市在住のアーティストによってつくられたデザインは、日本の伝統的な和柄や佐野市の要素が施されました。

佐野市には桜の名所があり、また伝統工芸である藍染の文化が息づく地域でもあります。

そのモチーフとして、ピンクとブルーを基調としたカラーに、和柄を取り入れたインパクトのあるデザイン。

バットを構えたときなどにしっかりと映えるよう設計された和柄。

袖にも水引がデザインされています。

 

ICTによる競技力強化

これまでの活動で築いた信頼関係を基盤に、現在は次のステージへと進んでいます。それがICTを活用した競技力強化。

具体的には、試合データの収集・分析やAIを用いた戦術提案などが想定されています。

クリケットは360度に打球が飛ぶスポーツであり、守備配置や戦略の最適化にはデータ分析が大きな力を発揮するスポーツなのだそう。

野球やサッカーではすでに一般化しているこうした取り組みを、日本のクリケット界にも導入していくことを目指しています。

そしてクリケット日本代表が強くなることで、日本国内でのクリケットの認知度も高まり、関心もさらに大きくなっていくのではないでしょうか。

すでに私はクリケットに非常に興味を持ち、5月から始まる東アジア太平洋予選の試合を是非観戦したいです。

 

2028年に向けたビジョン

クリケットという一つのスポーツを起点に、企業・地域・人がつながり、新たな価値が生まれています。

この共創モデルは、これからのスポーツと企業の関係性を考える上で、メジャースポーツでは難しい自由度の高い挑戦が、日本ではまだマイナースポーツだからこそ可能になるとし、その柔軟性と可能性を最大限に活かしていくことは、今後の企業活動の一つのモデルとして示されます。

最後に3年契約の最終年である2028年に向けて世良氏は、

「スポーツには社会課題解決や企業価値、多文化共生など様々な国とつながることができる。メジャーではないスポーツだからこそ、柔軟な創造的取り組みを行ってこれたし、行っていける。」

とし、

「2028年はオリンピックもあるし、ワールドカップもある。そこに向けてクリケット日本代表を応援し支援していきたい。そして日本のクリケット振興のために取り組んでいきます。」

と語られました。

 

本インタビューに参加させていただき、これまで全く知らなかったクリケットに触れることで、興味深いスポーツを知れて、1つ楽しみができた思いです。

そして三井情報のクリケット日本代表への取り組みや振興活動がとても素敵だと感じさせられました。地域共創、社内活動など多岐にわたる活動は、今後どのように発展していくのかこちらもとても楽しみです。

まずは5月に開催される東アジア太平洋予選でクリケット日本代表を応援しましょう!

桜をまとったクリケット日本代表に注目です。

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