【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.95「あのボーイミーツガールアニメに名前が必要な 猫は液体」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「あのボーイミーツガールアニメに名前が必要な猫は液体」
京都発4ピースギターロックバンド・
穢れのないギターサウンドに小橋一輝(Gt.Vo)の淡々とした歌声が情景豊かでノスタルジックな物語を届けます。初MV「春霞」が現在38万回再生を超えるヒットを記録し注目を少しずつ集め、昨年8月にはオーディションを勝ち抜いてTOKYO CALLINGに出演、今年は既に東京の見放題や愛知や札幌のサーキットフェスにも選ばれるなど、全国区への道を歩んでいます。なんと台湾でもライブをするそうです。
EPは静かに時が止まったような部屋にまだ肌寒い風が流れ込む「ビー玉が割れる頃」から始まり、様々な季節を巡りながら愛しい日常と少しの後悔を重ねながら、最後はまた「残り香の部屋で」で、その部屋に戻ります。〈全治一生のこの傷も許してあげることにしよう〉と最初に歌っていたことが、より寂しい気持ちになるパッケージとなっています。ずっとしつこくない自然体の匂いを纏っているんですが、少し強く吹いたら消えそうだし、優しくない大人の手に抱きしめられてしまっても消えそうで、そんなもの全てから大切な人を守るのは現実的には難しくても、このEPを聴いた後だけは、自分の手を綺麗に、誠実に大切に触れたくなります。
ライブも非常にスマートで音源で聴いた世界観を崩さずに届けてきます。1人1人に染み込んで、思わず聴いていて集中するタイプです。広い会場でその連鎖が広がっていき、フロアが透明な感情に包まれれば包まれるほど大きな感動が生まれると思います。plentyが最近復活しましたが、彼らやあの時代の洗練された蒼さを持つ平成後期の邦ロックであるGalileo Galileiが好きな人にも合うでしょうか。京都アニメーションの方、いらっしゃいますか。京アニで育った台湾のアニメーション関係者に先越されちゃいますよ。
この優しさは草食系男子ではなく、日本人特有の謙虚で芯のある相手を思いやる一本筋の武士のような気持ちがあります。その刀を抜く時をライブハウスで見てほしいと思います。
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
