香港で食べた「素揚げした魚と長ネギ炒めをあわせた料理」について
朝から晩まで、とにかく魚料理が食べたい。とにかく香港の一般大衆が食べる魚料理が食べたい。……というのであれば大衆食堂「新興桟食家」(23號 Ning Po St, Yau Ma Tei)は間違いない魚食堂の聖地です。
おいしい魚料理を作り続けてる大衆食堂「新興桟食家」
朝食として「魚のシッポのおかゆ」を食べる人が多く、「魚の皮の湯通し」をツマミにドリンクを飲むお客さんもいます。基本、食材は魚。その魚を頭からシッポまで徹底的に無駄なく食材として使い、おいしい料理を作り続けてる大衆食堂です。
みんな大好き料理「薑蔥爆炒」
地元民に大人気の食堂ですが、日本人にとって、味的に、やや抵抗がある料理が多いのも事実。もし万人受けする絶品魚料理を食べたいならば、「薑蔥爆炒」をオーダーすれば間違いありません。素揚げした魚と、長ネギ・ショウガ炒めをあわせた料理です。
骨ごと素揚げして「揚げ焼き」
まず、におい抜きをした魚をぶつ切りにし、骨ごと素揚げして「揚げ焼き」のように仕上げます。そこに、荒くザク切りした長ネギとショウガを炒めたものを合わせて完成です。
長ネギとショウガのザクザクとした食感が絶妙
実際に料理の写真を見てもらえればわかりますが、かなりダイナミック。食材のカットも、かなり粗めであることがわかります。でもこれ、あえてそうしているようです。魚の柔らかい食感と、長ネギとショウガのザクザクとした食感が絶妙なのです。
魚・長ネギ・ショウガの山
なにより、器に入りきれないほどの魚・長ネギ・ショウガの山に驚かされます。かなりの山盛りです。しかも魚が大きくカットされているので、存在感を強く感じる盛りです。
食べた瞬間のキュキュ! ザクジブァ!
実際に食べてみると、思った以上に長ネギの存在感が際立ちますし、その長ネギこそ、この料理の主役であることが分かります。食べた瞬間のキュキュ! ザクジブァ! とした食感とあふれるエキスがたまらなく美味なのです。
なんとも考えられた味覚の機序
長ネギのエキスが魚の身と出会い、旨味が際立つのです。そして後味として爽やかでキレのあるショウガが訪れる。無骨に思えるこの料理ですが、なんとも考えられた味覚の機序を楽しませてくれます。
骨がガッツリと入っている
ただし、骨がガッツリと入っているので、食べる際は骨を取り除く必要があり、それがけっこうな手間。魚の部位は変わりますが、骨なしバージョンもあるので、骨取りが面倒な場合はそれをオーダーするとよいでしょう。
(執筆者: クドウ秘境メシ)
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