Blume popo、初のフルアルバム『obscure object』をリリース、toe・美濃隆章のアナログマスタリングによるLPも予定

“ポスト・ポップス” を掲げるバンド
ドイツと日本を行き来する2拠点体制から、今秋ついに東京へ活動の軸足を移したBlume popo。新たなフェーズに踏み出すタイミングで予定していた9月の初ワンマンライブ “Portrait the Position” は、不運な事情により延期となったものの、その逆境をも力に変え、本作を “新章の始まりを示す作品” として完成させた。
ワンマン延期時に急遽ゲリラ公開されファンとの結束を確かめる契機となった「きらきら」、10周年の節目にこれまでの歩みを振り返る楽曲として届けられた「月夜銀河へ」、本作のために大胆なリアレンジと再録を施した「抱擁」など、バンドの現在地とこれまでの軌跡を内包する内容となっている。
あらゆる音楽性を柔軟に横断し、シーンの “あわい” に身を置いてきたBlume popo。本作では、その “オブスキュア” =曖昧さをひとつの美学として結晶化させた。ジャンルや解釈の境界を軽やかに越えていく精神、多義的な音像——Blume popoが持つ特質により、“obscure music” という言葉の意味そのものを更新する作品となっている。
エンジニアには結成当初からタッグを組んできた田村雄平が参加。さらに、本作で初めてLP化が実現するにあたり、アナログマスタリングにはtoeの美濃隆章を迎えた。CD/LPの予約はHOLIDAY! RECORDSほか各レコードショップにて順次開始される。
さらに1月には大阪・東京の2都市でリリース記念の自主企画ツーマンライブを開催。大阪公演では揺らぎ、東京公演ではcephaloとの共演が決定している。
アーティスト写真も本作に合わせて刷新。
『obscure object』のジャケットデザインを手がけた矢野恵司をディレクターに、水島大介 (カメラ)、小山田孝司 (スタイリスト)、上川タカエ (ヘアメイク) という豪華チームによって、アルバムが持つ “曖昧な対象” というコンセプトを視覚面でも表現している。
アーティストコメント
“オブスキュアミュージック” という言葉があります。「あまり知られていない音楽」という意味で使われている言葉だそうです。
そんな言葉を自称するシニカルさに対して少し恥ずかしい気もするのですが、私たちがオブスキュアという言葉で指し示したかったのは少し違います。オブスキュア (曖昧) な音像、ジャンル、方向性。私たちが示したかったのはそういう意味での曖昧な音楽です。
一貫した綺麗なストーリーを紡ごうとするのではなく、曖昧さを曖昧さとして提示する。そんな作品です。
でも、このアーティストコメント自体が後付けのストーリーになってしまっています。皮肉なものです。オブスキュアであることが本作のアイデンティティなのに、それを言葉で伝えようとしたらその曖昧性が失われてしまう。
だからこれ以上は書きません。ぜひご自身の耳で聞いて、その曖昧な対象 (オブスキュア・オブジェクト) を曖昧なまま受け取ってほしいです。
リリース情報
『obscure object』
Release : 2025.12.5
Format : Digital
Label : Post Pops Production
Track :
1. in your mind
2. 遠い国
3. 画家
4. よく眠れるように
5. ふわふわ
6. 猛眠
7. 子宮
8. 二月
9. 23
10. 月夜銀河へ
11. きらきら
12. 抱擁
13. あなたおやすみ
ライブ情報
essais vol.6 大阪編
日時 : 2026年1月12日 (月・祝)
会場 : 難波Yogibo Holy Mountain
出演 : Blume popo / 揺らぎ
18:00 open / 19:00 start
adv ¥3800 / door ¥4000 / U18 ¥2500
チケットプレオーダー受付中
https://eplus.jp/sf/detail/4424640001-P0030001
ライブ情報
essais vol.6 東京編
日時 : 2026年1月17日 (土)
会場 : TOKIO TOKYO
出演 : Blume popo / cephalo
18:00 open / 19:00 start
adv ¥3800 / door ¥4000 / U18 ¥2500
チケットプレオーダー受付中
https://w.pia.jp/t/essaisvol6-t/
アーティスト情報
Blume popo
中学時代に幼少期からの友人が集まり結成。Post Pops (popo) を標榜する音楽性の背景には、ポップスのみならずポストロック、シューゲイザー、エレクトロニクスなどあらゆる方向からのオルタナティブなアプローチが混在している。
Formed in middle school by a group of childhood friends. Behind the band’s self-proclaimed style, “Post Pops (popo),” lies a mixture of alternative approaches drawn not only from pop, but also from post-rock, shoegaze, electronics, and beyond.
Official X : @Blume_popo
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