【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.83「邦ロック好きに見つかれ!世間に見つかれ!美侑」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.83「邦ロック好きに見つかれ!世間に見つかれ!美侑」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「邦ロック好きに見つかれ!世間に見つかれ!美侑」

前回もSSWでしたが、今回もSSWです。普段はバンド中心に追う私が、今年出会った中で1番鮮烈な印象を受けた大学1回生SSW・美侑です。

今年の春に高校卒業してから積極的に楽曲をリリースしています。特徴は弾き語りを軸にしながら、ロックサウンドやストリングスといった様々なサウンドに合わせて、様々な感情を妥協なく押し出すところです。初MV曲「YOUTH」こそキラキラ青春ポップとしていますが、新曲「Seek」は思わず振り返るような疾走感のあるギターロックはキレが冴え渡っています。まぁ「YOUTH」もよく聴くと、結構反骨心を感じますね。そんな彼女の強い軸は「chaser」でもよく感じ、等身大のまま未来に立ち向かう姿に力をもらえます。

出会ったのは今年の7月末。私はその時期に毎年SSWのサーキットフェス・MIKKE!!MIKKE!!MIKKE!!のスタッフに入っているのですが、今年担当した会場に出演していたのが美侑でした。満員の中、リハーサルから歌いたい気持ちが溢れ出ているのが印象的で、本番が始まるとその切れ味のあるギターの演奏と力強い歌声を思う存分に響かせていました。このフックのある感じは、邦ロックバンドのリスナーにも引っかかると思いながら見ていましたので、私が主催するバンドばかりのイベントに声をかけようかと最後まで悩みました。出番後もとにかく会場を駆け回っていた様子で、ホームページの自己紹介にある通り好奇心旺盛でした。

そんな彼女は10月から3ヶ月連続で主催企画を行っており、最後となる12月23日には塚本エレバディにて弾き語りワンマンライブとなっています。そして来年3月18日には1st mimi albumリリース記念として、バンドセットによるレコ発企画「Front Line」を開催します。発表されている共演3組はバンドであり、きっと新しい表現者の姿を見せる1日となるでしょう。そして1月には彼女にとってはラストチャンスの十代白書2026の予選に登場。まずはここを勝ち抜かなくてはなりませんが、asmi以来のSSWのグランプリへの期待もかかります。燃えに燃えまくっているのはSNSからも伝わっています。人生で一番熱い冬を過ごしてほしいですね。

インフォメーション

・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

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OTOTOY

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