世界一ウマイと言う人もいるもやし「イポーもやし」を食べに行く

マレーシアの地方都市・イポー市には、たくさんの独特な名物料理があります。その多くが現地人にも愛されているグルメで、観光客だけが食べる「ナンチャッテ名物」ではありません。みんなに愛されている名物なのです。

マレーシア・イポー名物「イポーもやし」

イポーホワイトコーヒーやジャムライスもイポー名物として知られていますが、イポーもやしの存在も忘れてはなりません。イポーもやしは、イポー市やその周辺地域で食べ続けられている地域限定ともいえるもやしです。

旨味が濃くてシャキッとしたフレッシュな食感

イポーもやしは、旨味が濃くてシャキッとしたフレッシュな食感が強く、太くて短い形状をしています。イポー市内の食堂に行くと、だいたいイーモヤシを使用した料理があります。そもそも、イポー市で扱われているもやしのほとんどがイポーもやしと言っても過言ではありません。

<イポーもやしの特徴>
短い
太い
中央部が膨らんでいる
食感が良い
旨味が濃い
薫りが良い

イポーもやしを世間に広めた食堂

実際にイポーもやしを食べてみることにしました。出向いたのは大衆食堂「老黄芽菜雞沙河粉」(Restoran Tauge Ayam Lou Wong / 49, Jalan Yau Tet Shin, Taman Jubilee, 30000 Ipoh, Perak)。

地域住民に愛されている食堂で、高齢の名物おばちゃんが仕切っています。ちなみに、イポーもやしを世間に広めた食堂とも言われています。

イポーもやし料理「芽菜」

さっそくメニューを見てみると、ありました、イポーもやし料理「芽菜」が。湯通ししたイポーもやしです。あまりにも人気がありすぎるためか、7人前までの価格がメニューに載っています。

筆者は2人前をオーダーして食べたのですが、7人前まで乗っている理由がわかりました。う・ま・す・ぎ・る!

イポーもやしから大量のエキスがあふれ出す

あまりにもシンプルなイポーもやし料理。湯通ししたイポーもやしに、ネギをのせ、醤油、ゴマ油、胡椒で仕上げたもの。ただそれだけなのに超、魅了。

パキポキッ! と心地良い食感が伝わってきたと思えば、イポーもやしから大量のエキスがあふれ出し、醤油、ゴマ油、胡椒と融合。凄まじく爽やかだけど尾を引く旨味と薫りが広がります。

オイリーな状態からイポーもやしを食べてさっぱり感を堪能

そんなイポーモヤシを食べつつライスも食べる。ときおり、煮込みチキンを食べて、またライス。今度はイポーもやしを食べてチキンを食べ、オイリーな状態からイポーもやしを食べてさっぱり感を堪能する。たまらないフロー、ここにあり。

そもそも、イポーもやしのエキスと醤油の相性が良すぎる。つまりそれ、ライスとの相性も良いということ。感動。

瞬時にまた食べたい!!

イポーもやし、一度でも食べると、ヤバイことが起こる。また食べたくなるのだ。さっきイポーもやしを食べたのに、店を出たばかりなのに、もうイポーモヤシを食べたくなっているのである。瞬時にまた食べたい!!

飲食店にイポーもやしがあったら絶対食べるべし

なので筆者は、玉子入りアイスティーが名物の大衆食堂「レストラン・イポー・コン・ヘン」(Restoran Ipoh Kong Heng / 75, Jalan Bandar Timah, 30000 Ipoh, Perak)でも食べてしまいました。イポーもやしを! やっぱりおいしい。とりあえず、飲食店にイポーもやしがあったら絶対食べるべし。

またイポーもやしを食べにイポー市に行きたい

このイポーもやし、日本でも食べられないのだろうか。そもそもローカルすぎて、日本ではあまり知られていない品種かもしれない。しかし、多くの人たちが「世界一おいしい」と絶賛しているもやしでもあり、もやしが好きな日本人として、日本でも広まるといいなあと思ったのだった。

……また、心が、ギュンギュンしている。イポーもやしを食べにイポー市に行けと、心が言っている。また行けと! それほど、うンまい。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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