ミドリ「XS」シリーズに新作3種、極小文具が10年売れ続ける理由を開発陣に直撃
10月下旬、極小サイズのステーショナリーシリーズ「XS(エックスエス)」から、3種類の新アイテムが発売されました。
小さなものが好きという人に刺さりそうな「ミドリ」の「XS」シリーズについて、プロデューサー中村真介さんと、デザイナー神瀬泰二さん、広報担当の深澤史さんに詳しい話をしてもらいました。
ーーXSシリーズの変遷についてお聞かせください
深澤:XSシリーズは、ミドリのロングセラー「CL(カラーステーショナリー)」シリーズの名称を変更し、2016年に誕生したステーショナリーシリーズです。
XSの由来は、Extra Small(エクストラスモール)。小さいサイズでありながら、使いやすさとコンパクトに収納できる携帯性を追求し、職場やご家庭ではもちろん、外出先での使用にも便利なアイテムがそろっています。
発売当初~近年までは白、黒、ピンク、青のカラーラインアップでしたが、2023年に「ノンエイジ・ユニセックス」を意識し、時代に合わせたカラー(黒、白、えんじ、紺)にリニューアルをしました。幅広いユーザーの皆さまにお使いいただいております。
ーーなぜ普通サイズの文具を“エクストラ・スモール”化しようとなったのでしょうか?
中村:通常のサイズの文房具では家庭内で収納時にかさばります。また、出張や外出先での仕事のときに、軽量で小さく持ち運びに便利な文房具が必要だと考えたからです。
神瀬:文房具はヘビーユースするニーズとたまにチョイ使いするニーズがあるかと思います。例えば会議の資料を30部用意する時に30回ホッチキス留めする作業と会議で配られる資料を個人的にホッチキスでまとめる作業の違いです。
前者のような作業では、ホッチキス自体が大きくかつ軽い力で綴じられる性能が求められ、後者の場合はペンケースに忍ばせてストレスのない携帯性が重要な要素となります。「XS」では後者のニーズに応え、必要なときにさっと取り出せて使える利便性を追求しました。
ーーユーザーはどういった方が多いのでしょう?
中村:実際のユーザーは、学生から社会人と老若男女を問わずさまざまな方がいらっしゃいます。小さいけど使いやすく携帯に便利な文房具として、10年も売れ続けているのだと思います。
神瀬:携帯性・保管性を追求した軽量かつ小さく無駄のない設計を常に目指していますが、小さくて使いにくい製品となってしまわないように機能性と携帯性のバランスにもこだわっています。
ーー愛用者からはどういった声が届いていますか?
深澤:SNSでは、オフィスや家庭での収納時にかさばらない、持ち運びの際は筆箱のすきまに入るので便利といった、XSならではのコンパクトさについてご好評をいただいております。
ーー累計販売個数は? 各アイテムを個別買いする人とステーショナリーキットでまとめ買いする人はどちらが多いのでしょうか?
中村:発売年(2016年)から現在までの総アイテム合計の累計出荷数は、630万個程度です。購入傾向としては、圧倒的に個別購入の方が多いです。ちなみに、上記の同期間でのステーショナリーキットの販売数は約14万個です。
ーー人気ベスト3は?
中村:1位は修正テープ、2位はテープのり、3位はコンパクトホッチキスになります。
ーーありがとうございました。
とっても小さい文房具「XS(エックスエス)シリーズ」(YouTube)
https://youtu.be/iJnysjRcuFY
XS(エックスエス)
https://www.midori-store.net/SHOP/142147/list.html[リンク]
※画像提供:ミドリ
(執筆者: 6PAC)
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