北センチネル島を撮りに行ってみた / 他の人類を完全拒絶するセンチネル族が住む島「沈没船を確認」

インドのアンダマン諸島にある、北センチネル島を撮りに行ってきました。この島には「文明から完全に隔離されたセンチネル族」が住んでいますが、外部との接触を強く拒否する姿勢を示していて、外部から島に入ろうとすると殺されます。最近でもアメリカ人が矢に撃たれて殺されています。
北センチネル島に近寄ることは法で禁止されている
あまりにも危険な島なので、インド政府は北センチネル島に近寄ることを法で禁止しています。入島禁止は、センチネル族が病原菌に感染することを防ぐためでもあります。船で近づいたり、ドローンを飛ばすこともできません。2025年には、勝手に上陸したユーチューバーが逮捕されています。
北センチネル島を撮影することに成功
今回は、合法に、そして安全に北センチネル島を撮影するため、飛行機からの撮影を試みました。インド本土から、南アンダマン島のポートブレアまで飛行機で向かい、北センチネル島を撮影することに成功しました。



北センチネル島の真上を飛行
北センチネル島は、インドよりもミャンマーやタイに近い場所に位置しています。ポートブレアへと向かう飛行機の一部は、北センチネル島の真上を飛行。
島の沿岸部を撮影
ポートブレアの空港が近くなり、飛行機が着陸のため高度を下げるあたりで、北センチネル島の上空を通過します。この日はモヤが出ていて鮮明度に欠けましたが、それでも島の沿岸部を撮影することができました。




沿岸部に沈没船を確認
よく見てみると、沿岸部に沈没船が確認できました。Google Mapsでも沈没船を確認することができ、目印として、ここが北センチネル島であることがわかります。
センチネル族の姿は見つけられなかった
沿岸部の岩場と砂浜以外は、ほぼ完全に木々に覆われています。沿岸部をじっくり目視で見てみましたが、センチネル族の姿を確認することはできませんでした。





上陸はインド政府によって厳しく罰せられる
現在のところ、安全に、合法に北センチネル島を撮影する方法は、飛行機から撮るしかありません。けっして、島に上陸したり、船で近くに行ったり、ドローンを飛ばす行為はやめましょう。インド政府によって厳しく罰せられるだけでなく、センチネル族に殺されます。
さまざまな地域の要素が取り入れられた文化
ちなみに、インドの離島・南アンダマン島のポートブレアにはインドのあらゆる地域から人々が集まり、独自の文化を築いています。ベースにインド文化はあるものの、さまざまな地域の要素が取り入れられた文化でもあり、グルメに関しても興味深く楽しい島ですよ。
あこがれの北センチネル島。嬉しすぎる。この島に現代社会から最も隔離された民族がいると思うとゾクゾクワクワクする。 pic.twitter.com/h5vBCkA8sy— クドウ秘境メシ (@kudo_pon) October 5, 2025
(執筆者: クドウ秘境メシ)

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