『ピクミン ブルーム』腹ペコ黄ピクミンと大冒険!! 開催地の魅力をストーリーに乗せて学んだ仙台リポート後編【プレイログ#1026】

2025年9月20日(土)と21日(日)、位置情報ゲーム『ピクミン ブルーム』のリアルイベント“Pikmin Bloom Journey 2025”が仙台で開催。

ピクミンたちといっしょに仙台の魅力に触れる、仮想と現実の世界がリンクした街歩きを体験することができた。

困っているピクミンを助けたい

プレイログ第1026回目の今回は、“お腹を空かせた黄ピクミン”が主役の特別なストーリーに沿って各所をめぐった体験をリポート。

ゲームの世界で完結せず仙台という街に目線を向ける道しるべとなったスペシャルスポットに注目したい。

位置情報を活かした観光ガイド

2025年9月20日と21日の土日に開催された“Pikmin Bloom Journey 2025:仙台(以下、仙台イベント)は、文字通り仙台を舞台に街歩きをたのしむ特別なイベント。

その道しるべとして全19ヵ所のスペシャルスポットが出現。

各所にちなんだデコピクミンの苗や特別なポストカードを求めて仙台駅から国際センター駅までの広域を散策した。

ピクミンが潜む仙台の様子:前編がこちら

散策ルート上にはたくさんの旗や聞き慣れたBGM。

花壇にはアクリルスタンド風のピクミンが潜んでいたりと現実世界にも興味を引かせる仕掛けも充実。

そんな街歩きイベントを盛り上げてくれた立役者のひとりがこの子だ。

そう、当イベントはお腹を空かせてちょっとテンションがさがっている黄ピクミンが満足するまでエキスを求めてスペシャルスポットをめぐる仙台グルメツアーなのだ。

前回、東京ドームシティで開催されたJourneyでは落とし物を探して各地を散策。

今回はより開催地にフィットしたストーリー性を感じられた。

みやぎ・みちのくカイタク市場:公式サイト

三瀧山不動院:公式サイト

よほどお腹が空いていたようで、序盤は全然満足してくれていない様子の黄ピクミン。

しかし、訪問するスペシャルスポットの数が増えていくと徐々にストーリーにも変化が出てくる。

仙台駅から逆打ちで始めた筆者は“あゆみBOOKS”という本屋さんのスペシャルスポットで本の匂いに落ち着いたのか黄ピクミンが元気に……。

それでいいのかと思う反面、本の匂いが好きな筆者にとっては親近感が湧いてくる。

あゆみBOOKS:NIC RETAILS

NAKAO:公式サイト

お腹いっぱい、ロゼットも身に着けて元気が出てきた黄ピクミンと定禅寺通を散策。

フラワーゲートやビッグフラワー(現物)の花壇に潜む隠しピクミンを探す道すがら現れたスペシャルスポット“せんだいメディアテーク”は、建物全体を13本の鉄骨独立シャフトと7枚の鉄骨フラットスラブで構成……何だかすごいガラス張りの公共施設。

ケヤキ並木を歩きながらでもその存在感は抜群で、足を止めているひとも多かった。

せんだいメディアテーク:公式サイト

定禅寺通・ケヤキ並木:仙台 社の都

こんな具合にお腹を空かせた黄ピクミンを満足させたあとも用意されたスペシャルスポットめぐりは続行。

各所にちなんだフレーバーテキストを読みつつ、特別なポストカードを求めて全19ヵ所を散策することができた。

後半とくに印象的だったのは、青葉山(国際センター駅)と仙臺緑彩館の伊達政宗像だ。

国際センターにはフィギュアスケート発祥の地にちなんで荒川静香氏と羽生結弦氏のモニュメント。

さらに、駅とのあいだにある広場にはダラス市との国際友好25周年を記念して贈呈された像があり、そのふもとにテキサス州が定める州の動物でもあるアルマジロがちょこんと立っているのがかわいらしかった。

仙台国際センター:公式サイト

また、仙臺緑彩館前にあった伊達政宗の胸像は初代の本丸独眼竜騎馬像で戦時中の金属供出で下半身を消失。

その後、残ったものが仙台市博物館の中庭、そして現在の位置に移って展示されているという。

そんな初代のまえにはベスト撮影スポットを示す目印がある。

単純にかっこよく撮れるアングルなのかと思ったら、その奥にそびえる仙台城跡に設置されたみなさんご存知、馬に乗った伊達政宗公騎馬像がかすかに……

仙臺緑彩館:宮城総合観光サイト

位置情報ゲームのイベントに参加するひとのなかには、そこでしか入手できない特別なものばかり追い求めて開催地に目を向けないひとも多い。

しかし『ピクミン ブルーム』の場合、ゲーム内の操作は最小限。

基本的に入手できるものは全員同じなので、そのぶん現実世界に目を向けやすい。

その道しるべとしてスペシャルスポットがあり、そこに書き記された情報が周囲に興味を持たせてくれる。

とくに今回の仙台イベントはそうした印象が強く、ゲームに追われることなく散策ルートをたのしめたというひとも多いはずだ。

最後にひとつ。

スペシャルスポットに書かれてるフレーバーテキストが同スポットから入手できるポストカードに記載されていて、あとからでも読み返せる仕組みになっていたらもっとよかった。

特別な体験を振り返る要素になるのはもちろん、受け取ったフレンドも追体験できるようなものがあるとうれしいよね。

P.N.深津庵
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