DJIの軽量ウェアラブルアクションカメラ「Osmo Nano」レビュー 東京ゲームショウ2025を撮影してみた

DJIが9月23日に発売したアクションカメラ新製品「Osmo Nano」のレビューをお届けします。52gと軽量なカメラ本体にタッチディスプレイ搭載の“多機能ビジョンドック”を取り付けて一般的なアクションカメラとして使ったり、カメラ本体を帽子やネックレスなどに取り付けてハンズフリー撮影できる軽量ウェアラブルアクションカメラ。2025年9月25日から28日にかけて幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2025」で動画撮影に利用してみました。

最大4K60fpsの撮影に対応する超小型アクションカメラ

カメラ本体は、DJIのアクションカメラでは最小となる約57×29×28mmのサイズ。筐体は薄いグレーのスケルトンカラーで、ちょっと未来っぽいイメージ。

同じくグレーのスケルトンカラーの保護カバーが付属します。

本体にあるのは録画ボタンのみとシンプルな構造。ボタンを押せば撮影を開始、撮影中に押すと撮影を停止します。ポケットに入れて持ち運べばスマホで撮るよりすばやく動画撮影が可能になり、シャッターチャンスを逃しません。横向きでも縦向きでも撮影が可能。143°の広角FOVで最大4K60fpsの動画撮影、最大4K120fpsのスローモーション撮影に対応します。カメラ単体の駆動時間は、1080p24fpsの画質で最大90分。

背面と底面にマグネットを搭載し、鉄製の壁や机に吸着して固定することができます。保護ケースを装着したままでもマグネット吸着が可能。

底面はマグネット式クイックリリースマウントに対応し、Osmo Actionシリーズのアクセサリーと互換性があります。製品のパッケージには「Osmo Nano 両方向磁気ボールジョイント アダプターマウント」を同梱。吸盤でテーブルや壁に固定するマウントとして使える他、吸盤を外すと1/4ネジ穴で一般的な三脚などさまざまなアクセサリーを取り付けられます。

プレビュー・設定・充電・バックアップに活躍する多機能ビジョンドック

1.96インチのOLEDタッチディスプレイを搭載する“多機能ビジョンドック”はカメラの底面とマグネット端子で前後どちらの向きにも結合でき、映像のプレビューや撮影・設定の操作が可能。

切り離した状態でもカメラ本体とワイヤレス接続できるため、撮影用のリモコンとして利用可能。カメラから離れた場所でも、多機能ビジョンドックのボタンを押して撮影できるのが便利です。

側面のカバーを開けるとUSB-CポートとmicroSDカードスロットにアクセスでき、USB-Cポートから充電ができます。カメラ本体は、多機能ビジョンドックを介して充電する仕様。ビジョンドックに内蔵するバッテリーにより、カメラ本体のバッテリーを20分で80%まで急速充電できます。多機能ビジョンドックに接続してフル充電の状態で、1080p24fpsの画質で最大200分の動画が撮影可能。

microSDカードは、カメラ本体からデータのバックアップに利用します。多機能ビジョンドックに搭載するUSB-Cポートからモバイル機器やPCに接続して、128GBモデルは最大600MB/s、64GBモデルは最大400MB/sでデータを転送することができます。

磁気ストラップでハンズフリー撮影

磁気ストラップが付属し、シャツの下にかけるとシャツの上からカメラの装着が可能。両手が使えるハンズフリーの状態でPOV撮影が可能になります。

カメラの向きを変えて横にも縦にも撮影可能。

同梱する磁気ハットクリップでキャップに取り付けられる他、別売りの磁気ヘッドバンドならより激しい動きにも対応できます。

東京ゲームショウを撮影

東京ゲームショウ 2025の会場で撮影に使ってみました。基本的には多機能ビジョンドックと一緒に自撮り棒に取り付けて、一般的なアクションカメラのように動画を撮影しています。

明るい屋外は赤い鉄筋や空の青、植え込みの緑が鮮やかに描写され、看板のディテールが詳細に収められています。ホール内は低照度な環境ながら、色鮮やかで解像感の高い映像に。

スマホアプリの「DJI Mimo」にクリップを読み込んで、ハイライトシーンを自動で抽出した動画が簡単に編集できます。スマホに動画を移動させる必要はなく、ワイヤレス接続で編集してスマホに書き出し可能。タイトルやエンドカード、字幕の追加もでき、スマホアプリだけで編集作業が完結するので、外出先でもフットワークの軽い撮影~編集~共有のフローが実現します。

東京ゲームショウ2025をDJI「Osmo Nano」で撮影してスマホアプリ「DJI Mimo」で編集
https://youtu.be/K9fKORmA9Bw?si=W5Tk06pCJPu7yRhI

磁気ストラップを使ったハンズフリー撮影も試してみました。箱の中のバナナを“取り出せない動作”を再現することで積極的にIQを“下げに行く”体感ゲーム「SARU BOX」を撮影してみたのですが……。

ブレ補正のHorizonBalanceを適用したため視野角が狭く、臨場感はあるものの操作する手元中心の動画になってしまいました。超広角に設定するか、縦にして撮影した方がよかったかも。イベントなどでサっと意図した画角で撮れるようになるには、もう少し経験を積んだ方がよさそうですね。

自由な発想で手軽に鮮やかな映像が撮れるアクションカメラ

鮮やかな映像を発想次第でさまざまなスタイルで撮影でき、超小型なので手軽に持ち運べるのが魅力のOsmo Nano。バッテリーの持ちもよく、イベントで1日中撮影しても多機能ビジョンドックを併用してバッテリー切れに悩まされることはありませんでした。

手頃な価格も魅力。「Osmo Nano スタンダードコンボ(64GB)」の希望小売価格は4万3890円(税込)、「Osmo Nano スタンダードコンボ(128GB)」の希望小売価格は4万8730円(税込)。アクションカメラの撮影を気軽に楽しみたい人にオススメです。

製品提供:DJI JAPAN

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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