【2025 MTV VMAs】マライア・キャリー、アリアナ・グランデから＜ビデオ・ヴァンガード賞＞授与＆キャリアを網羅したメドレー披露

　現地時間9月7日、米ニューヨーク州エルモントのUBSアリーナで開催された【MTVビデオ・ミュージック・アワード】（MTV VMAs）の授賞式で、マライア・キャリーが、＜マイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞＞を授与され、過去から現在までのヒット曲を詰め込んだ圧巻のメドレーを披露し、アリアナ・グランデからの心温まるトリビュートを受け取った。

「彼女はあらゆるシーンにアンセムを与えてくれました」と、昨年にキャリーを自身の「yes, and?」リミックスに迎えたグランデは紹介し、「ヴォーカリストとして唯一の女王、それがマライアです」と付け加えた。

　その言葉を受けてキャリーは、最近リリースした軽やかなシングル「Sugar Sweet」でメドレーをスタート。ベッドルーム風の背景に男性ダンサー2人を従えた彼女が美声を披露すると、突如オール・ダーティ・バスタードによる「Fantasy」リミックスの賑やかなイントロへと切り替わった。

　このメドレー全体は、ポップ・スーパースターとしてのキャリーの幅広さを示すものとなった。「Heartbreaker」ではローラースケートリンク風の演出が施され、彼女のオルター・エゴのビアンカ役も登場。「Obsessed」では仮面の怪人物、「It’s Like That」ではエレガントな振り付けと遊び心のあるヴォーカルで彩られたボールルームがフィーチャーされた。

　「We Belong Together」がメドレーの中心を飾り、ストリングス・オーケストラを従えたキャリーへの観客の拍手が最高潮に達する中、グランデが再びステージに登場し、キャリーにトロフィーを手渡した。キャリーとグランデはお互いに投げキスを交わし、グランデは友人に敬意を表してお辞儀。キャリーは彼女を見て「あなたにはとても感謝しているし、これまでのすべての成果を心から誇りに思っている！」と称えた。

　キャリーの受賞スピーチは比較的短いものだったが、【MTV VMAs】での自身の歴史に触れた。故ホイットニー・ヒューストンとの共演や、2025年の式典ホストを務めたLL・クール・Jへの＜ビデオ・ヴァンガード賞＞授与など、そしてミュージック・ビデオという現代アートへの深い愛情についても語った。「音楽は進化する、ビデオも進化する──でも楽しさは永遠よ！」とキャリーは宣言し、ファンのLambilyたちに感謝の意を述べた。

　さらにキャリーは、スピーチの中で新作アルバム『ヒア・フォー・イット・オール』を告知。7年ぶりのスタジオ・アルバムとなる今作は9月26日にリリースされる予定で、先行シングル「Sugar Sweet」と「Type Dangerous」が収録されている。

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