【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.66「POOLSに飛び込もう」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.66「POOLSに飛び込もう」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「POOLSに飛び込もう」

関西を拠点に活動する”根暗ポップチューン”バンド・POOLSが最近気になります。存在自体は前から知っていますし、何なら昨年ライブレポートを書かせていただいたこともあるんですが、今年は各地の大型サーキットイベントで名前を見る回数が増えている印象があります。東名阪のみならず仙台のサーキットフェスにも出演が決定するなど全国へ広がりをみせます。昨年11月にFM802主催イベントに出演し、フレデリックやLucky Kilimanjaroと共演しており、端から「すごい!」と思っていましたが、何かそこから勢いが出てきたように感じています。今年1月の京都・nanoでのワンマンライブもソールドアウトを記録していますしね。

ライブの良さは、その昨年のライブレポートさせていただいた時も感じていますが、私は一昨年の七夕に見たライブも印象深く残っています。彼らは無重力感のあるドリームポップが1つの武器ですが、終盤にドリームポップで浮遊感を感じている心身を一気に撃ち落とすような、いでの(Gt)の爆音ギターを中心としたパワフルパフォーマンスを見せて、会場を完全に圧倒するライブを見せてくれました。残念ながらその曲名は覚えてないのですが、POOLSは様々なポップの形とたしかなテクニックのあるバンドなので、今でも側面の多いライブをしているのではと思います。書いていて早く確かめたくなりました。〈ナノボロ2025〉で見る予定にしているので楽しみです。

「KICK-ASS」の中毒性の高さはジワジワと広がりを感じ、彼らの代表曲となっています。〈いつまで経ってもドラマの中の脇役だったな〉という歌詞から止まることなく続いていく歌詞は心の中を見透かされています。ここで一度耳を奪われたらもう戻ってこれないです。5月にリリースした新曲「Heck」もラップパートも織り交ぜたクセのある展開があります。さっきまでの景色や感情は残像だったかのように移り変わります。

まさに今、完成され始めている新しいポップバンドなのではないでしょうか。9月15日には初の東京単発企画「night pools night vol.8」の開催も決定しております。インナージャーニーとおとなりにぎんが計画との良質なスリーマンです。POOLSと夏も秋もその先も踊りましょう。

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