【北海道標津町】参加無料の「熊鹿フォーラム」開催!エゾウィンが、市街地でのクマ対策について講演
北海道標津町のエゾウィン代表・大野宏氏が、9月9日(火)、標津町生涯学習センター「あすぱる」にて開催される「熊鹿フォーラム」に登壇。「クマハブ」を活用した標津町でのヒグマ対応実例「標津モデル」について、その詳細な運用と実際の効果を報告する。
標津町役場農林課主催の「熊鹿フォーラム」
近年、標津町ではヒグマやエゾシカといった野生動物による農林水産業への被害が多発し、市街地への出没も増加するなど、地域住民の生活を脅かす事案が増加傾向にあるそう。
こうした状況を踏まえ、ヒグマやエゾシカの現状や課題を共有し、ドローンや「クマハブ」といった新たな対策ツールについて情報共有を図ることを目的に、標津町役場農林課が「熊鹿フォーラム」を開催。地域住民・捕獲従事者・行政など、関係者が一体となり、常に変化する野生動物対策を共に考えていく場を提供し、持続可能な社会のあり方を探る機会を作る。
「クマハブ」について
「クマハブ」は、市街地などにおけるクマ出没時の、複雑な課題を解決するために開発された、野生鳥獣対策の統合ソリューションのこと。クマ出没時には、自治体、警察、ハンターなど多数の関係者が関わるが、それぞれが独自の無線システムで通信するため、組織を横断したリアルタイムな情報共有が極めて困難だったという。
「クマハブ」は、この「縦割りの壁」を解消。高精度GPSロガーと情報共有ソフトウェア「レポサク」、専用タブレットなどをパッケージで提供し、関係者全員が手元のスマートフォンやタブレットで、出動したハンターやクマの目撃地点といった重要な情報を、一枚の地図上でリアルタイムに共有できる体制を構築する。
エゾウィン代表の大野氏の講演
「熊鹿フォーラム」において、エゾウィン代表の大野氏は、『主役は「人」。DXツール「クマハブ」が支える、現場のチームワーク』と題し、ヒグマ対応実例である「標津モデル」について、その詳細な運用プロセスを解説。
講演では、まず市街地対応における最大の課題の一つである、自治体、ハンター、警察など、関係者間での「連携の困難さ」を共有し、それぞれが異なる無線系統で活動する中で、いかにして情報を集約し、全員が同じ状況認識を持つかという、運用に至るまでの課題について話す。
その上で、これらの課題に対し、関係者全員がリアルタイムに位置情報を共有する「クマハブ」が、いかにして「縦割りの壁」を越えた連携を可能にしたか、「標津モデル」の具体的な運用方法を解説。
最後に、どんなに優れたシステムも、それを使う「人」の気持ちがまとまらなければ真価を発揮しないという、運用の重要性について話し、地域一体となった対策のあり方を参加者と共に考えるという内容だ。
エゾウィンについて
「熊鹿フォーラム」で講演を行うエゾウィンは、日本最大の酪農地帯が広がる北海道東部の標津町で、2019年に創業。2022年には、令和4年度農林水産技術会議会長賞を受賞した。
2023年には、J-Startup HOKKAIDOに選定され、イチBizアワード最優秀賞も受賞。2024年には、CEATEC AWARD 2024『コ・クリエイション(共創)部門賞』を受賞している。
同社によると、2021年に130万人いた農業従事者は、2040年には35万人にまで減少し、日本の食糧生産は危機に瀕しているとのこと。そこで、北海道から国内最大の完全自動化農場を目指し、日本の食を支えることをミッションに掲げている。
また、全国で深刻化するクマ被害に対し、住民の安全確保は自治体にとって喫緊の課題であり、同社は、「クマハブ」の導入が、その重要な一助となると確信しているとのことだ。
「熊鹿フォーラム」は参加費無料。市街地でのクマ対策「クマハブ」についての講演に足を運んでみては。
■熊鹿フォーラム
日時:9月9日(火)10:00~(開場9:30)
場所:標津町生涯学習センター「あすぱる」+オンライン配信(予定)
住所:北海道標津郡標津町南1条西5丁目5番3号
エゾウィン:https://ezowin.com
(佐藤ゆり)
The post 【北海道標津町】参加無料の「熊鹿フォーラム」開催!エゾウィンが、市街地でのクマ対策について講演 first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS – 流行情報&トレンドニュースサイト.

ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。
ウェブサイト: http://straightpress.jp
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。