レディー・ガガ/コールドプレイ/ゴジラなど、それぞれのライブで故オジー・オズボーンを追悼
オジー・オズボーンが現地時間2025年7月22日に76歳で死去したとの発表から数時間後、数多くのアーティストが自身のライブで、愛されたハード・ロックの伝説的アーティストに追悼の意を表した。
レディー・ガガは、米サンフランシスコのチェイス・センターで開催された【ザ・メイヘム・ボール】公演で、黒いレザー・ジャケットを勢いよく開いて見せ、下に着ていた黒いオジー・オズボーンのTシャツを披露した。その後、オジーの1980年のソロ・デビュー・ヒット曲「Crazy Train」が大音量で流れる中、彼女とバンドはランウェイをメイン・ステージまで踊りながら進んだ。ステージに到着すると、全員が一列に並び、曲の象徴的なオープニング・リフに合わせて頭を振りながらジャンプし、最後に一斉に礼をした。
コールドプレイは、火曜日(7月22日)に米ナッシュビルのニッサン・スタジアムで開催されたコンサートで、ブラック・サバスの1972年のメタル・バラード「Changes」をオジーに捧げた。その瞬間をファンが捉えた動画で、フロントマンのクリス・マーティンは、「このコンサート全体を、オジー・オズボーンという驚くべき天才、才能、そして個性に恵まれた世界への贈り物に捧げたいと思います。彼の家族にも愛を送ります」と語っている。
クリスはエレクトリック・ピアノの前に一人で座り、「俺は不幸だ、とても悲しい、最高の友人を失った」と歌い、この曲にポップな、まさにコールドプレイらしい雰囲気を与えた。
別の意外なトリビュートとして、かつて米バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』で困惑したオジーをコミカルに演じたデイブ・マシューズが、米ニューハンプシャー州ギルフォードでのデイブ・マシューズ・バンドのライブで「Changes」の悲しい空想のようなアコースティック・ソロ・バージョンの弾き語りを披露した。
また、スウェーデンのメタル・バンド、ゴーストは火曜日に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催された完売公演をオジーに捧げた。ボーカルのトビアス・フォージ(Papa V Perpetua)はセットの途中で一時中断し、オズボーンが音楽に与えた影響を称えた。「こんばんは、ニューヨーク・シティ!お元気ですか?今日は“何をやってもうまくいかない”、そんな日になってしまいました。今夜の公演を、オジー・オズボーンの生涯と笑いの記憶に捧げます」とフォージが述べると、観客は自発的に「オジー!オジー!オジー!」と叫び始めた。
フォージは、「“闇の王子”である割に、彼は私たちに多くの光を与えてくれました。ですから私たちはその光を活かし、闇の時代を乗り越えていくためにそれを継承していきます」と続けた。
ゴーストは、7月5日に開催されたオジーの最終公演【バック・トゥ・ザ・ビギニング】で、ブリンク182のトラヴィス・バーカーがドラム、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロとエクストリームのヌーノ・ベッテンコートがギターを務めるスーパーグループとともに「Bark at the Moon」のパフォーマンスを披露した。
こちらも【バック・トゥ・ザ・ビギニング】に出演したフランスのハードロック・バンド、ゴジラは、火曜日にトルコのイスタンブールでの公演中にオジーの死をアナウンスし、2005年の曲「Flying Whales」をメタルの先駆者である彼に捧げた。ファンが撮影した動画で、ボーカル兼ギタリストのジョー・デュプランティエは、「今聞いたばかりで……これが確認されているかどうかは分からないけれど、オジーが先ほど亡くなった」と、観客に語った。「オジー・オズボーンが先ほど亡くなった。本当に残念だ、信じられない。これはオジーのために!曲名は“Flying-f–king-Whales”だ!」と語っている。
同バンドはライブの後半で、1972年のブラック・サバスの曲「Under the Sun/Every Day Comes and Goes」をカバーした。数週間前に彼らはこの楽曲をオジーの最終公演で演奏しており、インスタグラムに、「イスタンブールでの昨夜のエネルギーは比類ないものでした!みんな、参加してくれて、“Under The Sun”(太陽の下)に並んでくれてありがとう!オジー、この曲はあなたのために演奏しました」と投稿した。
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