タイラー・ザ・クリエイター、ニューAL『ドント・タップ・ザ・グラス』制作に至った切迫感を説明「じっと座って聴くためのものではない」

 現地時間2025年7月21日の早朝に、タイラー・ザ・クリエイターが9thスタジオ・アルバム『ドント・タップ・ザ・グラス』をリリースした。リリース直後に彼は、ダンス要素満載のこの作品に込めた意図と、その制作を後押しした切迫感について語った。

 タイラーはインスタグラムの投稿で、「友達に、なぜ人前で踊らないのか尋ねたところ、撮影されるのが怖いからという答えが返ってきた。表現の自然な形であり、音楽とのつながりであるものが、今では幽霊のような存在になっているのだと気づいた。楽しい時間を過ごしていただけなのに(ミームにされ)、それを恐れるあまり人間の精神がどれだけ失われたのか考えさせられた」と綴った。

 『ドント・タップ・ザ・グラス』のリリース前夜、タイラーは親しい友人たちを招いてアルバムを2回通して聴く親密なリスニング・パーティーを開催し、このダンス・パーティーを“人生で最高の夜の一つ”と評した。

 「このアルバムのリスニング・パーティーから戻ってきたところだ。人生で最高の夜の一つだった。30人しかいなかった。携帯電話もカメラも禁止。スピーカーと狭い(ナイト)クラブだけ。皆が踊り、動き、表現し、汗を流していた。実に美しかった。アルバムを2回、最初から最後までかけた。溜め込んだエネルギーがようやく解放され、我々はもっとそれを外に出したいという欲求に駆られた」と、この【グラミー賞】受賞MCは語った。

 彼はさらに、「その部屋は自由で満たされていた。そのエネルギーの塊は、このアルバムを再生するすべてのスピーカーから伝わるものではないかもしれないが、その部屋はまさにそれを表現していた」と付け加えた。

 そして彼は、自由に動き、自分を表現し、そして何よりもダンスを楽しむことができるような形で、このアルバムをじっくりと味わうよう呼びかけた。「このアルバムはじっと座って聴くためのものではない。ダンス。ドライブ。ランニング。あらゆる動きをしながら聴くことで、その精神を理解することができるだろう。ぜひ、大音量で」と彼は書いている。

 『ドント・タップ・ザ・グラス』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位を獲得したタイラーの『クロマコピア』から1年も経たないうちにリリースされた。彼は現在、前作を携えたワールド・ツアー中で、複数の国を巡るツアーの中で最新作から新曲を披露することが予想される。

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