【ライブレポート】halca、7周年ライブで届けたまっすぐな歌声と大きな笑顔──『halca live 2025 playloud -ROAD TO 777 special-』
2025年7月6日、新宿ReNY。デビュー7周年を迎えたhalcaが、スペシャルライブ『LAWSON presents halca live 2025 playloud -ROAD TO 777 special-』を開催した。観客で埋め尽くされた会場には、これまでの歩みと、これからの期待が交差する特別な空気が漂っていた。
ライブの幕を開けたのは、「告白バンジージャンプ」。halcaらしいポップでキュートなラブソングが、イントロから一気にフロアを弾ませる。halcaのまっすぐで愛らしい歌声が、ステージと観客との距離を一瞬で縮め、会場全体がひとつになる。
続く「時としてバイオレンス」では、その勢いをさらに加速させる。アニメ『邪神ちゃんドロップキック』のオープニング主題歌としても知られるこの楽曲は、halcaの持つエネルギーとチャーミングさが絶妙にマッチしたナンバー。弾けるようなサウンドとともに、会場は一気にヒートアップしていった。
ライブ冒頭のMCでは、「今回は“halcaの7周年記念ライブ”ということで、節目にこうしてライブができることが本当に嬉しいです」と感謝を込めて挨拶。これまでの活動を振り返りながら、「なぜ続けられているかというと、応援してくれるみなさん、そして仲間がいるから」と語り、客席からは大きな拍手が送られた。
「いつかチャンスが来たら絶対に歌いたいと思っている曲もたくさんある」と語るhalcaは、この日集まった観客に向けて、「今日、みなさんと私の“あの曲をライブハウスで聴きたい”という願いが少しでも叶うといいなと思っています。最後までよろしくお願いします」と、変わらぬ感謝と音楽への誠実な姿勢を届けた。
ライブ中盤は、「瞬間最大風速」や「ほんとしょーがない」、「IN THE BRAIN」などリズミカルなナンバーが立て続けに披露され、まるでhalca自身が風になったかのように駆け抜けていく。軽やかにステージを動き回りながらも、彼女は一音一音を大切に歌い上げていく。弾ける笑顔と、決してぶれない芯の強さ。その姿に、観客は自然と引き込まれていく。
halcaの魅力は、何よりもその「元気」である。彼女の明るくまっすぐな歌声は、聴いているだけで不思議とエネルギーをもらえる。そのポジティブな波動に影響されるように、バンドメンバーたちの演奏もどんどん熱を帯びていく。ステージの上では、音と気持ちが共鳴し合いながら、大きなうねりとなって広がっていった。続いて披露された「君だけ」「うそじゃないよ」では、まっすぐな想いがダイレクトに胸に届く。飾らず、嘘がないその歌声に、思わず心が震えた瞬間だった。
halcaが「朽葉色の音」をパワフルに歌い終えると、ステージは幻想的なムードに様変わり。しっとりとしたアレンジで始まった「センチメンタルクライシス」が、そのまま観客を静寂から熱狂へと導いていく。halcaはステージを縦横無尽に駆け回り、その身振り手振りすらも音楽の一部のように、観る者の心を打った。
個性的なバンド「nolca solca yalca band」の紹介を挟み、ライブはアコースティックギターの音色が印象的なTVアニメ『mono』のエンディングテーマ「ウィークエンドロール」へ。温かな空気が会場を包み込むと、続く「Good Luck Waker」では観客のシンガロングが会場全体に響き渡る。ライブの熱量は、ここから一気に加速。「Distortionary」「BUZZER BEATER」「キミがいたしるし」と、後半戦を怒涛の勢いで駆け抜けていった。
ラストスパートでは、the peggiesの北澤ゆうほが手がけたキラー・チューン「恋愛ミリフィルム」で再び熱を高め、さらに「TTL」ではイギリスのロックバンド・Queenの「We Will Rock You」をオマージュ。“ドンドン!パン!”のリズムでステージとフロアが一体になっていく。途中、halcaによるフレディ・マーキュリーばりの熱唱を織り交ぜながらレクチャーを行うパートは、とにかく楽しいのひとことだった。さらに「とぅるーとぅるーとぅるーとぅるー」「とぅるーらぶらぶらぶらぶ」を観客と大合唱する場面は、ライブのクライマックスのひとつとなった。そのまま「A・WA・WA・WA」「誰彼スクランブル」へと突入し、ステージも客席も全力で走り抜けるような勢いで本編は終了。だが、その熱はまだ終わることはなかった。
大きな観客の声に呼応するように、再びhalcaとメンバーがステージへと現れ、アンコールがスタート…するかと思いきや、ここでライブの翌日の7月7日に誕生日を迎えるhalcaの誕生日を祝うサプライズがスタート。突如はじまった演出に、本人も「びっくりしました!」と驚きと喜びを隠せない様子だった。
ステージ上で突然運ばれてきたケーキに、halcaは「ありがとうございます。これ、どこまで仕込みですか?」と戸惑いつつも笑顔を浮かべた。自身の誕生日とデビュー日が近いことから、「正直に言うと、私もバカじゃないので気をつけてはいたんです」と明かしつつ、「でも今日はまさか、明日配信もあるし、油断していました」と、まさに“不意打ち”のサプライズだったことを明かした。
また、アンコールの声援にも改めて感謝し、「halcaは斜に構えていても恥ずかしがらないって決めてるんですけど、こういうのはどうしていいかわからなくなっちゃう」と照れ笑い。「本番前もずっと画面と向き合って準備していたから……本当にありがとうございます」と、ファンやスタッフへの想いを言葉にした。
温かい祝福ムードに包まれるなか、仕切り直して披露された「Hail to the world!!」では、halcaらしい天真爛漫な笑顔とポジティブなエネルギーがあふれていた。その後のMCでは、新グッズの紹介やファンクラブのリニューアル、さらにはバラエティチャンネルのリニューアル告知など、未来に向けた“次の一歩”も発表。挑戦を止めない彼女の姿勢が、言葉の端々から伝わってきた。
そしてラストに披露されたのは、彼女の原点とも言えるデビュー曲「キミの隣」。デビューから7年。変わらずまっすぐな歌声には、年月を重ねた分だけの温かさと深さが宿っていた。ステージに立つhalcaの姿は、どこまでも明るく、そして頼もしかった。
終演後、彼女は「ありがとう」という言葉を、何度も何度も、表情や声のトーンを変えながら、ときには「ありがとうマックス」というユーモアも入れながら、繰り返した。ひとつひとつの「ありがとう」が、さまざまな時間や多くの人への感謝として響いてくる。声にならない思いまでを抱きしめるように、彼女は最後の一秒まで観客に手を振り続けていた。
きっとこれからも、halcaはこのまま、走って、歌って、笑って、私たちに元気を届けてくれる──そんな確信とともに、ライブは幕を下ろした。
取材&文:ニシダケン
ライヴ情報
『LAWSON presents halca live 2025 playloud -ROAD TO 777 special-』
2025年7月6日@新宿ReNY
セットリスト
M1 告白バンジージャンプ
M2 時としてバイオレンス
M3 瞬間最大風速
M4 ほんとしょーがない
M5 IN THE BRAIN
M6 君だけ
M7 うそじゃないよ
M8 朽葉色の音
M9 センチメンタルクライシス
M10 weather through
M11 ウィークエンドロール
M12 GoodLuckWaker
M13 Distortionary
M14 BUZZER BEATER
M15 キミがいたしるし
M16 恋愛ミリフィルム
M17 TTL
M18 A・WA・WA・WA
M19 誰彼スクランブル
EN1 Hail to the world!!
EN2 キミの隣
インフォメーション
halca official HP
https://halcaofficial.com/
halca official YouTube channel
https://youtube.com/@halcasmej?feature=shared
halca のるかそるか(バラエティYouTubeチャンネル)
https://youtube.com/@halcanolcasolca?feature=shared
halca X
https://x.com/halca77
halca Instagram
https://www.instagram.com/halca.77?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=cWV1anp3aGJvazZ3
halca TikTok
https://www.tiktok.com/@halca_official?is_from_webapp=1&sender_device=pc

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