ありえないくらい新幹線に乗りまくっているイラストレーター・岸田メル先生が推す駅弁を食べる / 松浦商店の復刻弁当

人気イラストレーターであり、無類のグルメ人としても知られている人物といえば、岸田メル先生である。彼は、ありえないくらい新大阪駅と東京駅を新幹線で往復しており、駅弁を食べまくり、その知識と経験は「熟練の駅弁マスター」と言ってもよいレベル。

岸田メル先生が推す駅弁を食べる!

そんな岸田メル先生が推している駅弁が存在する。そこで今回、岸田メル先生が推している駅弁を徹底的に食べまくってみることにした。ありえないくらい新幹線に乗りまくっているイラストレーター岸田メル先生が推す駅弁を食べる! 間違いない駅弁に出会えそう。

松浦商店「復刻弁当」

今回食べた駅弁は「復刻弁当」(松浦商店)。名古屋とかで買える。商品説明によると「昭和初期の幕の内を可能な限り復刻したお値打ち幕の内」とのこと。つまり昭和初期に実在した幕の内弁当を再現した駅弁ということっぽい。

もはやパッケージからしてイイ雰囲気。新しい駅弁もいいけど、こういう歴史やノスタルジーを感じるパッケージも心が躍る。なにより、昭和初期の弁当を再現しているということは、歴史を食べることになる。過去の時代に思いを馳せらせつつ、歴史を感じながら旅ができることになる。




ギッシリと具が詰まっている復刻弁当

開封してみると、そこにはギッシリと具が! 白ご飯、さばの照り焼き、白身魚フライ、牛肉の炒め煮、煮物(ごぼう、竹の子、椎茸、鶏肉)、玉子焼き、カマボコ、ひじきの煎り煮、くり豆、さくら漬け! ギッシリ!

ご飯には梅干しがポツン。帯のように黒ゴマがふりかけられていて、まるでご祝儀袋のよう。具はギッシリだし、つまりこれ、ご褒美駅弁。



食べる人のことを強く考えた駅弁に感じる

いやー、これ、何度見ても、惚れボレする。「できるだけ具がたくさんあるように見せている」のではなく「とにかくギッシリと具を詰め込んで満足してもらいたい! なんならもっと具を詰め込みたい!」という気持ちが伝わってくる。

ビジネスである以前に、食べる人のことを強く考えた駅弁に感じる。食べる人の満足度がビジネスの成功に繋がることを理解しているように思う。この駅弁から教わることは多そうだ。



食に対する気持ちを強く感じる

白身魚フライが、玉子焼きとカマボコに接してフヤケないように挟まっているバラン。丁寧だなあ。しっかりおいしさを届けるために丁寧にバランまで挟めるなんて、食に対する気持ちを強く感じる。

バランを取り除くとこんな感じ。バランがない状態も茶色系が多くて魅惑的。

ベストは白身魚フライ

調味料の容器、醤油かと思ったらソースだった。これはきっと、何にかけても良いのだろうけど、ベストは白身魚フライ。玉子焼きにかけても良さそうだけど、ベストは白身魚フライ。きっと、ベストは白身魚フライ。

ソースをたっぷりと、まんべんなくかけるにはテクニックが必要だ。一気にドバドバではなく、一滴一滴、まんべんなくかけていく。隅から隅まで。そうすることで、どこから食べても一定の濃度で白身魚フライのおいしさを楽しめる。


御飯からのオカズからの御飯からの御飯からの御飯

たっぷりと衣にソースを染み込ませた白身魚フライをガブリと食べ、常温の御飯をガッと力を入れて弁当箱からつまんでサルベージし、食べる。実にウマイ。これ、あったかいご飯だと味わえないウマさ。

白身魚フライからの御飯、からの、玉子焼き。そして、またご飯、さらに牛肉の炒め煮をつまんでから、またまたご飯、からの白身魚フライ、そしてカマボコを経由して、またご飯、そしてご飯、梅干し、ご飯。そして、茶。



コリコリコリコリコリコリコリコリしててウマイ

ひよこ豆みたいな「くり豆」もウマイ。ひよこ豆かと思ったらくり豆らしい。そして、くり豆とひよこ豆は同じ(ものを指す場合がある)らしい。コリコリコリコリコリコリコリコリしててウマイ。一粒一粒がウマイ。オカズとゴハンのメビウスの仲間入りさせたい。させる。ウマイ。

奇抜性とか、バズり性とか、そういんじゃあない、松浦商店の復刻弁当。しっかりおいしいがそこにある、歴史を感じられる、ウマイやつ。それが松浦商店の復刻弁当。これはいいものだ。

記事: コンビニエンスストア&グルメ情報ニュースサイト「コンビニ通信」

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